【2021年版】1月に見た面白かった映画、ドラマ

こんにちは、つけものなすです。

今回は、2021年1月に公開、配信された映画で面白かった10作品を選んでみました。順不同です。

Swallow／スワロウ

引用元：“欲望”をのみこんでゆく――。『Swallow／スワロウ』1.1(金)公開【予告】

夫やその家族に抑圧され、ビー玉や画鋲を飲み込んでしまう異食症の女性を描いた物語です。出演はヘイリー・ベネット、オースティン・ストウェル。

ビー玉や画鋲を飲み込む場面は、『クワイエット・プレイス』（18年）で生足で釘を踏む場面くらい痛々しいです。

花束みたいな恋をした

引用元：『花束みたいな恋をした』本編映像【2人だけの新生活編】

サブカルに浸る男女の恋愛模様を描いた物語です。脚本は『東京ラブストーリー』（91年）や『カルテット』の坂元裕二。出演は菅田将暉、有村架純。

押井守をきっかけに付き合い始めるという羨ましい展開で始まる本作は、二人のサブカル会話が面白いです。天竺鼠、今村夏子、ゴールデンカムイ、宝石の国、ストレンジャー・シングス、ゼルダの伝説などなど多くの固有名詞が登場します。知っていればニヤニヤ、知らなくても見た後に「これのことか！」となります。

2015年から2020年の5年間を描いている本作は、始まりは大学生ですが次第に社会に触れ就職活動を経て社会人となります。学生と社会人の恋愛の違いを赤裸々に描き、見ていると自分のようにも思えてきて恥ずかしくなってきます。

サブカルに浸る菅田将暉が社会に淘汰されてしまう場面は、リアルすぎてエグかったです。

Lupin/ルパン

引用元：Lupin | Official Teaser | Netflix

モーリス・ルブランが発表した「怪盗紳士ルパン」の本に触発されて泥棒になったアサンが、父親の復讐をするNetflixオリジナルドラマです。アサンを演じるのは『最強のふたり』（11年）のオマール・シー。

「怪盗紳士ルパン」に登場するような手口で泥棒をして、最新のIT技術を駆使するところが現代版ルパンで面白いです。

一話の最後の展開に魅了され、全話一気見してしまいました。

私というパズル

出典：Pieces of a Woman | Official Trailer | Netflix

妊娠しているマーサは自宅で出産することを決めますが、最悪の事態を招いてしまうNetflixオリジナル映画です。出演はヴァネッサ・カービー、シャイア・ラブーフ。

地獄の底から始まる本作はとにかく辛いの連続ですが、心から見てよかったと思える映画です。『Swallow／スワロウ』にも通ずるものがあります。

冒頭の20分以上にも及ぶ長回しの出産シーンは圧巻です。

ペンギンが教えてくれたこと

出典：ナオミ・ワッツ、アンドリュー・リンカーン出演『ペンギンが教えてくれたこと』予告編 – Netflix

不慮の事故に遭い、下半身不随となった妻とその家族を描いたNetflixオリジナル映画です。出演はナオミ・ワッツ、アンドリュー・リンカーン。原作はキャメロン・ブルームとブラッドリー・トレヴァー・グリーヴが2016年に発表したノンフィクション「ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話」です。実話です。

車椅子生活を余儀なくされた妻は、子供の面倒も見ることができず無力さを感じ閉じこもってしまいます。そんな時に、子供が拾ってきた翼が傷ついて飛べないカササギと出会います。

カササギは白色と黒色という見た目からペンギンと名付けられ、触れ合っていくうちに変化が訪れ、心温まる物語になっています。ちなみに、『ハッピー フィート』（06年）のようなペンギンは登場しません。

プラットフォーム

出典：その“穴”は世界を変える『プラットフォーム』1.29(金)公開【予告】

現代の縦社会をホラー要素を使って描いた映画です。一言で言うと、垂直スノーピアサーです。

ある建物で男が目覚めると、そこは四角い部屋の中で真ん中には四角い穴が空いています。穴の下を覗くと同じような四角い部屋が続いていて、各階層には二人います。ある時間になると上から台（プラットフォーム）が降りてきて、台の上には大量の残飯があります。食事は台が降りてくる時だけ許され、階層が下に行けば行くほど食事が減ります。

この建物には一つだけ持ち込めるルールがあり、主人公はミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』を選びます。なぜ、『ドン・キホーテ』なのか。

今いる場所は1ヶ月ごとにランダムで階層が変わります。上に上がれば裕福な食事、下に下がれば貧しい食事と貧富の差を現しています。主人公は皆んなで分け合えば餓死せずにすむと協力を求めますが、それは単なる理想主義で、本当の地獄はもっと恐ろしかったことを知ります。

ナイト・ストーカー: シリアルキラー捜査録

引用元：Night Stalker: The Hunt For a Serial Killer | Official Trailer | Netflix

無差別に民家を襲撃し殺人や性的暴行を繰り返す、連続殺人鬼ナイト・ストーカーを追うNetflixオリジナルドキュメンタリーです。

事件を追う2人の捜査官や被害者の証言、当時の映像を交えたドキュメンタリーとなっています。直接過激な描写はないものの、当時の様子を聞くと生々しいので、思わず耳を塞ぎたくなります。初めて耳にする拘束道具もありました。

あと一歩のところで犯人を捕まえられそうになるのですが、警察組織のしがらみによって失敗する場面はやるせないです。

あなたの知らない卑語の歴史

引用元：Why-The-Name-Dick-Has-A-Specific-Distinction-History-of-Swear-Words-Official-Clip

映画でよく耳にする卑語をニコラス・ケイジ先生が優しく教えてくれるNetflixオリジナル教養番組（？）です。

卑語はどのような起源で生まれたのか？なぜ卑語を言うのか？使い方は？など、アメリカのコメディアンや言語学者を交えて教えてくれます。

番組内調べだと、最も多く卑語を使う俳優はサミュエル・L・ジャクソンじゃなくて、ジョナ・ヒルだそうです。

ソフィア・ローレンだったなら

引用元：What-Would-Sophia-Loren-Do-Official-Trailer-Netflix

イタリアの大女優ソフィア・ローレンと、彼女に憧れるイタリア系アメリカ人のおばあちゃんの二人の人生を交えたNetflixオリジナルの短編ドキュメンタリーです。

ソフィア・ローレンに憧れるおばあちゃんが、彼女の映画をどのように見て育ったのかソフィア愛を話してくれます。同時に、ソフィア・ローレン評にもなっています。

最後のほっこりする展開は、胸が暖かくなります。

時の面影

出典：キャリー・マリガン、レイフ・ファインズ出演『時の面影』予告編 – Netflix

第二次世界大戦が迫るイギリスで、アマチュアの考古学者バジル・ブラウンが墳丘墓を発掘するNetflixオリジナル映画です。出演はキャリー・マリガン、レイフ・ファインズ。

実話に基づいた話で、偉大な功績を残したバジル・ブラウンはアマチュアと揶揄され、近年まで名は知れ渡っていませんでした。

裕福な未亡人がバジル・ブラウンを雇い自身の土地を発掘するように、本作はバジル・ブラウンという人間を掘り起こしています。

↓見たリストです。