Netflix『パパが2人!?』父親を探したらまさかの2人いた!?

こんにちは、つけものなすです。

今回は、父親を探すブラジル映画『パパが2人!?』を紹介したいと思います。

父親はまさかの2人いました…

 

パパが2人!?

父親を探す旅

父親を探していたらまさかの2人いたブラジル映画『パパが2人!?』(21年)は、Netflixオリジナル作品です。原題は「Pai em Dobro」。

主人公のヴィセンザ・シャクチ・プラヴァナンダ・オシャラ・サラハラ・ザララ・ダ・シウヴァは、ヒッピーコミュニティで暮らす18歳の女の子です。主人公の本名は長いので、以下ヴィセンザとします。ブラジル人のフルネームは両親の苗字を引き継ぎ、祖父母の苗字も付ける場合があるため長くなるそうです。苗字をつける理由は特にないそうで、フルネームを覚えるだけで大変そうですね。

ヴィセンザを演じるのは、『Ela disse, Ele disse』(19年)などに出演しているマイサ・シルバです。『エノーラ・ホームズの事件簿』(20年)のミリー・ボビー・ブラウンに少し似ています。

ヴィセンザは父親が誰か知らないで18年間過ごしてきました。母親に聞いても答えてくれません。そんな時、母親と見知らぬ男性が親しげに写っている写真を見つけます。ヴィセンザは写真に写っている男性が父親だと思い、写真の裏に書かれている住所を頼りに探しにいきます。

 

アトリエのパコ

お金のないヴィセンザは自転車を売って交通費を稼ぎ、写真を頼りに場所を突き止めます。そこはパコとその妻が2人で経営するアトリエ教室でした。ヴィセンザはアトリエ教室の生徒を装いパコに会います。パコはヴィセンザのことを知らないためアトリエ教室から追い出そうとしますが、絵が売れていないアトリエ教室は経営難でした。妻の助言もあり、ヴィセンザを生徒として迎え入れます。

ヴィセンザは絵を描くことが得意なのですが、自画像では顔だけが真っ白になっており、自分の顔を描くことができません。父親を知らないので、本当の自分を描くことができません。パコは絵が上手いヴィセンザを気に入りますが、自分が父親かもしれないと知ると激しく動揺し、ヴィセンザを連れて知り合いの宿に預けます。

宿に泊まることになったヴィセンザは、泊まっている人たちと交流します。初めて都会の人と触れ合い、恋もします。

ヴィセンザはパコとの距離を縮めるため、朝食を作りに行ったりアトリエ教室の部屋を片付けたりします。しかし、余計なお世話だとパコに怒られてしまいます。言いすぎたと反省するパコは、ヴィセンザを自分の娘だという現実を受け止めます。それから2人は川辺で遊んだり、一緒にご飯を食べるようになり家族のように過ごしていきます。

そんな中、ヴィセンザはある一枚の写真を見つけます。その写真には、母親と見知らぬ男性がキスしている様子が写っていました。

パコを演じるのは、『O Doutrinador』(18年)などに出演しているエドゥアルド・モスコヴィスです。パコを娘と受け入れると親バカみたいになるところが面白いです。

 

金融業界で働くジョバンニ

写真に写っている男性は、金融業界で働くジョバンニでした。ある銀行のオーナーであることが分かり、働いている会社に行きます。ジョバンニはヴィセンザを父親として受け入れてくれましたが、ジョバンニには別れた妻と子供がいました。それでも時間が合う時はヴィセンザと過ごします。ヴィセンザは一日毎に違う父親と過ごしていきます。

ジョバンニを演じるのは、ブラジルの俳優マルセロ・メディシです。パコ同様に親バカになっていく様子が面白いです。パコとは知り合いで、これが後に大変なことになります。

物語後半では、ヴィセンザがパコとジョバンニをあるパーティに招待してしまい、父親2人を会わせないよう必死になる場面が面白いです。

 

田舎から出てきた女の子

ヒッピーコミュニティで暮らしていたヴィセンザは、スマホすら持っておらず都会の文化を知りませんでした。エレベーターやエスカレーターの乗り方が分からなかったり、会う人に「カーニバルみたいな服装だね」と遠回しにダサいと言われます。

スマホの操作を教える場面はなかったので、そこは見たかったなと思いました。面白おかしくできそうな気が。

エレベーターに乗る場面で、何階に行くか押すボタンがエレベーターの外に備え付けられていたので驚きました。ボタンを押して階数を決めてから中に入るという、文化の違いなのでしょうか。

 

違和感

見ていると違和感な部分が多々あります。

まず、主人公のヴィセンザが幼く見え、大人を振り回している子供のように見えてきます。父親を見つけると迷わず会ってしまうので、まるで大人を困らせているようにも見えました。本当に父親かどうか分からないので、遠くから見たりとかしないのかなと…。ポジティブさというか、天真爛漫な様子に違和感がありました。

場面の繋がりにも違和感を覚えました。日を跨いでないはずなのに、ある場面では暗い夜で次の場面では明るい朝になっていたので、何か変だなと思いました。無理矢理に理由をつければ納得できそうですが、なんとも…。

 

まとめ

最後まで主人公を好きになれない映画でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考文献

Um Pai no Meio do Caminho (2021) – IMDb

https://www.imdb.com/title/tt11821818/

 

ブラジル人の名前が長い理由 – ブラジルの今をお届け – MEGABRASIL

http://xn--megabrasil-ih4ia.jp/20151103_26283/

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