【ネタバレ感想】『YESデー ダメって言っちゃダメな日』子供よりも大人がはしゃぐファミリー向け映画

こんにちは、つけものなすです。

今回は、4時間子供の要求を叶える「YESデー」を実行した家族の物語『YESデー ダメって言っちゃダメな日』(21年)について感想を書きたいと思います。

子供よりも大人がはしゃぐ、楽しい映画です。子供目線でも親目線でも楽しめると思います。

YESデー ダメって言っちゃダメな日

YES!

『YESデー ダメって言っちゃダメな日』(原題:Yes Day)は、2021年3月12日に配信開始されたNetflixオリジナルのアメリカ映画です。上映時間は86分。監督は、『コスメティック・ウォー わたしたちがBOOSよ!』(20年)のミゲル・アルテタ。

3人の子どもをもつ母親アリソンは、何事にも「Yes!」の選択肢で夫のカルロスと出会い結婚し、人生を歩んできましたが、言うことを聞かない子供には「No!」と、しつけをしていました。

14歳の娘のケイティが友達と音楽フェスに行きたいと言いますが、アリソンは「私が同行するならいいわよ」と友達同士で行くことを許しません。カルロスは「ママがYesならいいよ」と悪者役は全てアリソンに任せっきりです。息子のナンドは科学に夢中で、食事中に泡を発生させる実験に取り組み、食卓で大惨事を起こします。

学校の保護者会では、ケイティとナンドの担任の先生から、ある注意を受けます。ケイティは国語の授業で母親に縛られている俳句を作り、ナンドが歴史の授業で作成したビデオには、母親のことをスターリン、ムッソリーニに続く独裁者と呼び、家庭はジョージ・オーウェルの小説「1984年」みたいだと映されていました。ナンドの作成したビデオは完成度が高いので面白いです。

アリソンは頭を悩まされていると、6人の子供をもつ進路指導の先生から「Yesデー」を与えることを薦められます。「Yesデー」は、24時間子供の要求(未来のことや殺人などの犯罪は除く)に対して何を言われても全てイエスと言います。

アリソンは、「Yesデー」を作ったら子供たちが何をしでかすか分からないと馬鹿馬鹿しく思いますが、何事にも「Yes!」の精神で取り組んできたあの頃の自分を思い出し、「Yesデー」を実行することにします。子供たちの5つのやりたいことを叶えます。本作の一番の見所は、はしゃいでいるのが子供ではなく、大人という点です。

「Yesデー」の当日。子供達は目覚めケイティとカルロスを起こしに行きますが、既にアリソンはベッドから出ていて、オモチャのラッパを吹いてベッドの上をぴょんぴょん跳ねます。この時点で一番はしゃいでいるのは大人のケイティです。カルロスはスマホを見ようとしますが、子供達から没収されます。1日スマホを触らないだけでも、楽しい1日になりそうな気がします。

エリーはアリソンとカルロスのメイクと衣装を担当します。絵の具でメイクしてキラキラのシールを顔に貼り、ド派手な格好をします。子供たちが考えた5つのやりたいことを叶える「Yesデー」の始まりです。

「Yesデー」と聞くと、ジム・キャリー主演の映画『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(09年)を思い出します。ヒロインの名前がアリソン、モリー・シムズが両方に出演するなど(本作では復職しようとするアリソンが企業の面接を受ける時の採用官として出演)、本作との共通点が多くあります。

 

家族

アリソンを演じるのは、『ライリー・ノース -復讐の女神-』(18年)などに出演しているジェニファー・ガーナーです。見ているとだんだん綾瀬はるかに似ている気がします。「Yesデー」で一番はしゃいでいるのがアリソンです(笑)。

カルロスを演じるのは、『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』(20年)などに出演しているエドガー・ラミレスです。子供達から悪く思われたくないため、しつけはアリソンに任せ、良い父親を演じています。

ケイティを演じるのは、『ザ・ベビーシッター キラークイーン』(20年)などに出演しているジェンナ・オルテガです。子離れできないアリソンに嫌気がさしています。

ナンドを演じるのは、『ポッターズビルの奇跡』(17年)などに出演しているジュリアン・ラーナーです。

エリーを演じるのは、エヴァリー・カルガニージャです。車内で歌うGummy Bearの「I Am Your Gummy Bear」とFaith No Moreの「Epic」は、落差が激しく最高でした。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

一つ目のやることは、アイスクリームの大食いチャレンジに挑戦することです。30分以内に食べ終われば無料となり、家族一同で挑みます。朝から大量のアイスクリームに大苦戦しますが、周りのお客さんの応援で盛り上がり、カルロスの大活躍で食べ終えることができました。

二つ目のやることは、洗車に行き、洗車中に車の窓を開けることです。大量の水と洗剤が流し込まれ、後始末が大変だなと大人目線で見てしまいます。洗車中にラモーンズの「We’re a Happy Family」が流れ、水と泡の音楽フェスの始まりです。乾かすのが大変そうです(笑)。

三つ目のやることは、ジャージに着替えて、旗取りとペイントボールと粉末ジュースの合わせ技「カブローウィー」に参加します。水風船でバトルする場面では、『スター・ウォーズ』のような音楽が流れていました。容赦ないアリソンは、ケイティが投げた水風船を素手でキャッチし、見事に快勝します。大人げない大人がはしゃぐ姿は最高に面白いです。

カルロスは参加者に携帯を借りて仕事の電話をします。それを見つけたエリーは、巣から落ちた雛を元に戻してあげたら電話していたことを黙っていてあげると、交換条件を突きつけます。雛を巣に戻しますが、親鳥から攻撃され、救急車で運ばれます。

救急隊員として登場するのは、Netflix作品に出演する俳優を迎えトークをする番組『Netflix アフターパーティー』に出演しているフォーチュン・フィームスターです。救急車で病院に運ばれたカルロスは、検査をしても特に異常は見つからなかったので、直ぐに退院することになります。仕事の急用で会社に行こうとしますが、子供たちの笑顔を見たカルロスは、今日は一日会社のことを忘れようと決心します。

四つ目のやることは、ゴーカート場に行くことですが、アリソンの提案で大人気の遊園地マジック・マウンテンに行くことになります。マジックウンテンでは、コーヒーカップやジェットコースターなどのアトラクションで大はしゃぎしますが、アリソンはケイティのスマホを見てしまいます。音楽フェスに年上の男子と行こうとしていることを知り、そのことで二人は口論となります。遊園地で喧嘩をするのは、よくあることです。

アリソンはカルロスに連れられ頭を冷やすと、ケイティが幼い頃に肌身離さず持っていたゴリラのぬいぐるみが景品になっているゲームを見つけ、ぬいぐるみで仲直りしようと考え挑戦することにします。対戦相手の女性とどっちが勝ったか揉みあいになり、警察官が出動する事態にまで発展します。ここは少しやりすぎな気がしました。

アリソンは、ケイティのことをまだ幼い子供だと思っています。車内では昔好きだったFour Topsの「Baby I Need Your Loving」を歌い、幼い頃に好きだったゴリラのぬいぐるみを必死で獲ろうとします。ケイティは親離れをしようとしますが、アリソンは子離れすることができません。

揉みあいになったアリソンとカルロスは警察官に捕まり、その隙にケイティは友達と合流し、車でナンドとエリーを自宅へ返し、音楽フェスへ向かいます。

五つ目のやりたいことは、自宅でオタクパーティー(科学の実験)を開くことです。大勢の子供が集まり、科学の実験で盛り上がりますが、盛り上がりすぎて自宅が泡まみれになります。

アリソンとカルロスは釈放されますが、子供たちがいないことに気づきます。アリソンはケイティを探すため音楽フェスへ、カルロスは自宅へ向かいます。

ケイティはテントに行こうと友達に誘われますが、危ない匂いがしたので断ります。帰るためスマホで連絡しますが、電池が切れてしまいます。心配するアリソンは、ケイティを探すためフェスの出演者のH.E.R.(本物)にお願いして、舞台に上がらせてもらいます。アリソンは舞台上で、ケイティが幼い頃に好きだった「Baby I Need Your Loving」を歌います。ケイティを見つけたアリソンは抱き合います。

カルロスは泡まみれになっている自宅に驚きますが、初めて大声を上げ、子供たちを叱ります。遊んだ後は片付けることを教え、子供たちと一緒に片付けをします。父親の役割を果たします。

 

まとめ

子供よりも大人がはしゃぐ面白い映画でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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