Netflix『ヒーローキッズ』大人の時代は終わった、立ち上がるのは子供たち!

今回は、Netflixで配信中の『ヒーローキッズ』(20年)について書きたいと思います。

子供向けの作品です。

 

ヒーローキッズ

世代交代

『ヒーローキッズ』は、スーパーヒーローの子供たちが大活躍する異色の世代交代を描いたヒーロー物語です。

スーパーヒーローのいる世界で平和な日常を送っているそんなある日、宇宙からの侵略者・エイリアンが地球に迫ってきます。

ヒーローはエイリアンをやっつけに行きますが、チームワークがバラバラでエイリアンに返り討ちにあい捕まってしまいます。そこで、立ち上がるのがスーパーヒーローの子供たちです。

人類の希望は子供たちにかかっています。

つけものなす

ヒーローは自撮り棒で自撮りしている時に不意を突かれたり、仲間の攻撃を食らったりと、とにかくダメダメです。エイリアンに呆気なく倒されてしまうので思わず笑います。今回のヒーローは超弱です。

ヒーローは「ヒロイック」という組織に所属しています。マーベルでいうところのアベンジャーズです。冒頭でいきなりヒロイック真っ青です。

監督はロバート・ロドリゲス

『ヒーローキッズ』の監督を務めたのは『デスペラード』(95年)や『スパイキッズ』(01年)のロバート・ロドリゲス。本作も『スパイキッズ』要素が強いです。それにしても作風の幅が広い…

 

能力のない主人公

ヒーローを引退したマーカスを父にもつ主人公のミッシーは能力をもっていません。学校ではヒーローの子供なのに能力がないとからかわれます。

ヒロイックの作戦司令官のマーカスは、ヒーロー不足のためエイリアンの戦闘に参加することになります。

エイリアンから身を守るためミッシーはヒロイックの本部に行くことに。そこには、スーパーヒーローの養成所がありました。

つけものなす

スーパーヒーローがエイリアンに倒されている様子をテレビで見たマーカスは台所で卵を割っていますが、あまりにも動揺しているため中身を流しに捨て殻をボウルに入れています。すごい動揺しています。

 

様々な能力

スーパーヒーローの養成所には様々な能力をもつ子供達がいます。

麺のように体のあらゆるところを伸ばせるヌードルズは、『ONE PIECE』のルフィのような能力者です。

声の音域が自由自在なアカペラは、低音域の声で物体を動かすことができます。

話すことができず描いた絵で会話をするオホは絵の天才で、描いた絵が5分後に現実になるという予知する能力をもっています。

自分の顔のパーツを自在に動かせるフェイスメーカーは、他人の顔になることもできる能力をもっています。

全能力をもっているワイルドカードは、中途半端にしか能力を使うことができませんが、物語が進むと…

つけものなす

様々な能力をもつ子供達は、親がエイリアンに捕まったことを知りヒロイックの本部から脱走して親を助けに行きます。果たして、子供たちは親を助ける子ができるのか…!?

能力のないミッシーはどう戦うのか見所です。

能力によっては、この能力は使う場面がなさそうだし不要ではないかと思うのですが、全ての能力がないと解決できないように作られていてよく出来ているなと思いました。

涙で窮地を乗り越える場面は感動しました!子供向けに作られているので抜けている場面もありますが、愛くるしい映画になっています。

 

シャークボーイ&マグマガール

スーパーヒーローとしてシャークボーイとマグマガールが登場するのですが、これはロバート・ロドリゲス監督の『シャークボーイ&マグマガール 3-D』(05年)に登場するキャラクターです。

主人公の少年マックスは、学校では同級生にいじめられ両親は離婚寸前。唯一の居場所は夢の中で、夢で見たことを夢日記に書き込んでいます。そこに登場するのがシャークボーイとマグマガールです。

つけものなす

冷房の真下にいて寒そうにしている女の子に席を代わろうかと言ったりマックスは心優しい少年です。

マックスは一人っ子の設定ですが、二段ベッドの下段で寝ています。本編中には触れることはないのですが実は兄弟がいて病気や事故などで亡くなり、それが理由で両親の仲が悪くなったと考えることができます。

シャークボーイは父親の元で海洋生物学者の見習いをしている極普通の少年です。

少年はサメに餌を与え名前をつけるほど可愛がっていました。そんなある日、突如発生した嵐が研究所をのみ込み親と離れ離れになります。

そこへ助けに来てくれたのが可愛がっていたサメでした。サメは少年を安全な場所へ連れて行き共に暮らすことになります。

少年はサメと暮らすうちに体にはエラができ歯も尖ってきて身体中にヒレが生えてきました。

つけものなす

シャークボーイはシャークを付けている感があり、ちょっとダサいです。

マックスは釣りをしている時にシャークボーイを見つけ家に招きます。

マックスはシャークボーイから父親を探していることや惑星の話を楽しそうに聞きます。

すると、部屋が光り輝き扉の前には紫色の髪で溶岩色のマグマガールが立っていました。

マグマガールはジャークボーイと共に「よだれ惑星」の危機を救うため遠い星へ行きました。

つけものなす

マックスもマグマガールとシャークボーイと共に「よだれ惑星」の危機を救いに行くのですが、夢の中では同級生や先生、両親などが違うキャラクターで出てくるのが面白いです。

僕は『ヒーローキッズ』より『シャークボーイ&マグマガール 3-D』の方が好きです。

原題はLavagirl

原題は『The Adventures of Sharkboy and Lavagirl 3-D』になっており、MagmagirlではなくLavagirlと呼ばれています。Lavaは溶岩です。

マグマと溶岩は厳密には意味が違い、地中にあるドロドロしたものがマグマ。マグマが吹き出して地表に出てきたものが溶岩と区別されています。

マグマの方が言葉に親しみがあったからマグマガールにしたのかなと推察します。

 

まとめ

見ていると子供向けだなとノリがついていけなかったりしますが、たまにはこういうのも悪くないなと思いました。

続編も製作されているようなので『スパイキッズ』みたいにシリーズが続きそうです。

 

参考文献

The Adventures of Sharkboy and Lavagirl 3-D (2005) – Trivia – IMDb

https://www.imdb.com/title/tt0424774/trivia?ref_=tt_trv_trv