【ネタバレ感想】『デュアル・ラブ』モデルと教師の顔をもつワンダーウーマン

こんにちは、つけものなすです。

今回は、女たらしの浮気男とモデルと教師の二つの顔を持つ女性の恋愛を描いた映画『デュアル・ラブ』について書きたいと思います。

 

デュアル・ラブ

ワンダーウーマン

『デュアル・ラブ』(21年)は、Netflixオリジナルのポーランド映画です。監督はフィリップ・ジルベル。

ある広告の撮影に臨んでいるモデルのクラウディアは、誰もが美人と認める女性です。しかし、肌を露出してモデルをしている自分に対して嫌悪感を抱いています。彼女はモデルの顔を世間に隠して、小学校の教師を勤めています。

彼女の本当の名前はモニカです。早朝にモデルの撮影が終わると、急いで身支度を済ませ、眼鏡をかけた教師の顔に変身します。クラウディアとモニカは、見た目は全くの別人です。

学校では生徒からモニカ先生と呼ばれ親しまれています。しかし、モデルの仕事が忙しく、時間ギリギリに出勤するなど学校側は良く思っていません。生徒の学力テストの結果によって、教師を続けられるか否か決まります。

彼女の母親は事故で亡くなり、父親は多額の借金を抱えています。父親の抱えた借金を返済するため、モデルの仕事をしています。モデルの仕事をしていることをバレないようにするのですが、父親が働く自動車整備工場の従業員にバレそうになります。

モニカを演じるのは、アドリアンナ・フレビツカです。『ワンダーウーマン』(17年)のガル・ガドットに似ています。ワンダーウーマンは、博物館で働く考古学者とアマゾン族の王女ダイアナのふたつの顔を持っています。モデルと教師の顔をもつモニカと、どこか重なります。

彼女は撮影現場に向かう途中に車が故障してしまい、遅刻寸前となります。そこへ、車に乗せてくれるナイスガイに出逢います。それが、女たらしの浮気男ステファンです。

 

ステファン

街中にいる女性をナンパして、高級車をブイブイ乗り回しているのはモデルのステファン。マーケティング担当のアリシアと同棲しているも、恋愛は自由主義なのか女性と遊びまくっているイケイケの男です。好きなものは速い車で、女性と車に夢中です。

痺れを切らしたアリシアは、浮気現場を撮影したビデオを見せて、ステファンを家から追い出します。居所を失ったステファンは、兄の妻が家出をしたのを知り、兄の家に転がり込みます。

姪の面倒と家事をすることを引き換えに兄の家に居候することになりましたが、子供が嫌いなステファンは、姪である小学生のアニアとどう接していいか分かりません。兄は仕事に忙しく全く面倒を見ません。

ステファンは撮影現場に向かうため車を走らせていると、車が故障し路頭に迷う女性を見つけます。行く先が同じだったので、車に乗せて行きます。その女性はモデルのクラウディアです。

ステファンを演じるのは、マテウシュ・バナシウクです。少しライアン・レイノルズに似ています。

 

恋愛

ステファンの車に乗せてもらったクラウディアは、彼の車の中で避妊具を見つけます。嫌悪感を抱いたクラウディアは途中で車を降りて自力で撮影現場に向かいます。撮影用の着替えを済ませると、そこにはステファンがいることに気付きます。

撮影ではクラウディアとステファンのキスシーンがあり、最悪の出会いをした二人は驚きます。二人は現場の意向に仕方なく従い、キスシーンの撮影に臨みます。

ステファンはアニアを迎えに学校へ行きますが、アニアの担任の教師はモニカでした。ステファンはモニカがクラウディアだと気付いていません。二人はモデルの撮影現場と学校で会うことになります。

ステファンとクラウディアは互いに惚れていき、よくある恋愛物語になっていきます。本作は、『マルコム&マリー』(21年)のような重たい恋愛映画に疲れた人にぴったりの映画となっています。

マルコム&マリー

2021年に配信が始まったNetflixオリジナル映画です。監督はサム・レヴィンソン。出演はジョン・デヴィッド・ワシントン、ゼンデイヤ。

映画監督と元女優のカップルの一夜にも及ぶ口喧嘩を描いた物語です。あることをきっかけに、日頃言えなかった不満や愚痴を言い合います。

モノクロ映像の本作は、登場する人物は二人で自宅から一歩も出ず、無駄な要素を排除した映画になっています。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

本作の物語は、登場人物の過去や葛藤などは描かれず、物足りない内容でした。

二人の出会いは最悪でしたが、その後は特にきっかけがある訳でもなく、二人の仲は深まります。最後までステファンは、都合のいい人物にしか見えませんでした。

不満な点はありますが、モニカの演技は素晴らしかったです。特に良かったのはステファンの車を運転する場面です。ステファンはマニュアル車を運転できるか心配になりますが、自動車整備工場で働く父をもつ彼女は、「女だからって舐めるなよ」と言わんばかりに車をかっ飛ばします。

モデルの顔をもつことを知った従業員に脅されますが、「ケツにキスでもしとけ」と振り払います。美しいだけでなく、カッコいいです。

 

まとめ

疲れたときに見ると癒される恋愛映画でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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