【ネタバレ感想】『モンスターハンター』ライズの購買意欲を掻き立てる最高のプロモーション映画

こんにちは、つけものなすです。

今回は、大ヒットゲームを実写化した映画『モンスターハンター』(21年)について書きたいと思います。

モンスターハンター

アルテミス

『モンスターハンター』(原題:Monster Hunter)は、2021年3月26日に公開されたアメリカ映画です。上映時間は1時間44分。監督は、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン。出演は、ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ロン・パールマン、山崎紘菜など。

本作は、2020年9月4日に公開予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により延期となりました。延期後の公開日である3月26日は、『モンスターハンター』シリーズ最新作のゲーム「モンスターハンターライズ」の発売日と重なり、観賞後はライズが欲しくなりました。

特殊部隊を率いる大尉アルテミスが砂漠を偵察中に、部隊と共に巨大な砂嵐に巻き込まれます。砂嵐の中は突風や雷が発生し、目を覚ますと、そこは現実とは違う別の世界でした。

辺りを調査すると、自分たちと同じような部隊が何者かに襲われた形跡を見つけます。しかし、辺りを見回しても敵の姿はありませんでした。ハンヴィーを走らせていると、後ろから砂に潜る巨大な生物が追いかけてきます。その生物は、二本の角をもつディアブロス亜種でした。

アルテミスを演じるのは、『バイオハザード』シリーズに出演し、監督のポール・W・S・アンダーソンの妻でもあるミラ・ジョヴォヴィッチです。アルテミスは、ギリシア神話に登場する狩猟の女神の名前ですが、ミラ・ジョヴォヴィッチが役作りのため軍事訓練を受けた際の軍事アドバイザーの名前がアルテミスで、そこから借用しているそうです。

 

ハンター

ディアブロスに手榴弾や機関銃などを駆使して戦いますが、全く歯が立ちません。急いで洞窟に逃げ込むと、そこは影蜘蛛ネルスキュラの巣窟でした。アルテミスは何とか助かり脱出しますが、部隊は全滅してしまいます。砂漠を彷徨っていると、人間であるハンターと遭遇します。

ハンターを演じるのは、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15年)などに出演しているトニー・ジャーです。別の世界で暮らしているハンターは、英語を話すことができず、アルテミスとはジャスチャーを通じてコミュニケーションをとります。

ハンターは仲間の調査団と共に行動していましたが、ディアブロスの群れに襲われ、仲間とはぐれていました。アルテミスは元の世界に戻るため、砂漠の奥地にある天廊を目指します。ハンターの助けを借り、モンスターハンターの始まりです。

調査団がディアブロスの群れに襲われる場面は、ゲーム「モンスターハンター:ワールド」(以下、ワールド)のオープニング映像を彷彿とさせます。

調査団のリーダーである大団長を演じるのは、『ヘルボーイ』(11年)などに出演するロン・パールマンです。スラッシュアックスを振り回す大団長は、モンスター並みに迫力があります。モンハンの世界の登場人物の中で唯一、英語を話すことができます。

調査団の受付嬢を演じるのは、『ブレイブ 群青戦記』(21年)などに出演し、TOHOシネマズの上映前のナビゲーターとして知られる山崎紘菜です。受付嬢は、ゲーム「モンスターハンター:ワールド」に登場し、ハンターの相棒として様々なサポートをします。衣装の再現度は完璧でした。受付嬢の見せ場が少なかったので、アルテミスやハンターと絡む場面をもっと見たかったです。

 

ゲームの再現度

日本の作品が海外で実写化されると不安がつきものですが、本作はゲームの製作会社であるカプコンが、モンスターのデザインやディティールを細かくチェックしているので、心配いりませんでした。ディアブロスやリオレウスの再現度は感動しました。

「モンスターハンター」は武器も魅力の一つで、大剣や双剣、スラッシュアックスなど個性豊かな武器が登場します。ハンター生活には欠かせない肉を焼く、剥ぎ取り、アイルーが調理するサービスシーンなどファンには堪らない場面がたくさんあります。ビジュアルの再現度は文句無しです。

現実の世界はゲームの世界と違って、回復薬を飲めば回復するわけではないので、『モンスターハンター』は過酷です。怪我をしても塗り薬を塗ったり、心肺蘇生する医療器具を使ったりします。現実の人間がモンスターに遭遇するとどうなるのか、リアリティを重視しています。ネルスキュラは気持ち悪かったです(笑)。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

モンスター

本作には、ゲームにも登場する多くのモンスターがスクリーンで暴れ回りました。

開口一番登場するのは、二本の角をもつディアブロス亜種です。調査団やアルテミス率いる特殊部隊を襲いました。角が折れる部位破壊もあり、感動しました。

特殊部隊を壊滅させたネルスキュラは、ゲーム以上に気持ち悪かったです。海外ではネルスキュラの人気が高く、メインモンスターとして登場しました。ネルスキュラの下りは長かったので、そこを短くして別のモンスターを見たかったです。

砂漠のオアシスにはアプケロスとガレオスがいました。アプケロスは、ゲームでは静かに過ごし、危険を察知すると小走りくらいで逃げる程度ですが、実写化では大群の群れが逃げ出し、ゲームより恐ろしいアプケロスでした。ガレオスは最近のゲームでは登場していなかったので、久々に見られて懐かしかったです。

ボスキャラとして登場するのは空の王者リオレウスです。炎を放ち、ハンターを追い詰めます。リオレウスの咆哮は迫力がありました。アルテミスとの一騎打ちでは、スリンガーで弾を放ち、調査団と共に立ち向かいます。スリンガー強すぎました(笑)。

最後に登場するのは、黒蝕竜ゴア・マガラです。ゴア・マガラは成長途中の姿で、脱皮すると天廻龍シャガルマガラになります。監督は既に続編を考えているそうなので、もしかするとシャガルマガラが登場するかもしれません。

 

ストーリーがイマイチ

モンスターやハンターの世界観は物凄く良く出来ていましたが、ストーリーがイマイチでした。モンスター映画なのでストーリーに触れるのは野暮なことかもしれませんが、特に気になったのは、なかなかモンスターと戦わないことです。アルテミスとハンターの戦いなど、肉弾戦が多い印象をもちました。

上映時間が1時間44分と短いこともあり、表現に限りがあるのかもしれませんが、人間とモンスターが戦う場面をもう少し見たかったのが本音です。

最後のリオレウスと戦う場面も、急に現実の世界に戻り、あっさり倒してしまうので、もう少し苦戦するところを描いて欲しかったです。欲を言えば、ハンターの暮らしや文明を見たかったです。続編があれば期待したいです。

 

パンフレット紹介

公式パンフレットは、全32ページのオールフルカラーです。製作の裏側や裏話が満載なので、観賞後に見ると面白いです。

1ページ目は、ディアブロス亜種のイラストが載っています。

2~3ページ目は、INTRODUCTIONと題して、「モンスターハンター」についてと、本作のあらすじが書かれています。

  • 4〜5ページ目は、アルテミスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチのインタビューです。
  • アルテミス役のオファーを受けていかがでしたか?
  • アルテミスは特殊部隊を率いるベテラン隊員ですが、どのような役作りをしましたか?
  • 米軍基地で訓練を行った時のことを詳しく教えてくれますか?
  • トニー・ジャーと仕事をしていかがでしたか?
  • 原作ゲームの「モンスターハンター」はプレイしましたか?
  • ご自身が好きな武器は?

 

6~7ページ目は、ハンターを演じたトニー・ジャーのインタビューです。

  • 原作ゲームの「モンスターハンター」は知っていましたか?
  • 映画の中で、ハンターは多くの武器を扱っていましたね。
  • さまざまな武術に精通していますが、ハリウッドスタイルのアクションはいかがでしたか?
  • アンダーソン監督と仕事をしていかがでしたか?

 

8~9ページ目は、出演俳優のプロフィールが載っています。

10~11ページ目は、受付嬢を演じた山崎紘菜さんのインタビューです。

  • 完成した映画をご覧になっていかがでしたか?
  • アンダーソン監督とジョヴォヴィッチは、会う前と会った後の印象に変化はありましたか?
  • ハンター役のトニー・ジャーとの共演はいかがでしたか?
  • 原作ゲームの「モンハン」で遊んだことはありましたか?
  • 「モンハン」の世界の独特な言葉は、どのように話していたんですか?
  • 衣装の再現度はとても高かったです。
  • 注目してほしいポイントを教えてください。

 

12~13ページ目は、ポール・W・S・アンダーソン監督のインタビューです。

  • 「モンスターハンター」を実写映画化しようと思ったきっかけは何ですか?
  •  どのようにモンスターを創り上げていったのですか?
  •  主人公のアルテミスについて教えてください。
  • ジョヴォヴィッチのトレーニングを一緒に行ったそうですね。
  • みなさん、巨大な武器にどう対応されたのでしょうか。
  • 撮影で大変だったことはありますか?
  • 本作で観客に伝えたいメッセージはありますか?

14~15ページ目は、ジャンクハンター吉田さんによるコラムです。

16~17ページ目は、本作に登場する武器やモンスターのイラスト、説明が載っています。

18~19ページ目は、ゲーム「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の紹介です。

20~21ページ目は、本作の製作に携わった「モンスターハンターワールド」のエグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要さんのインタビューです。

  •  「モンスターハンター」の映画化は10年ほど前にポール・W・S・アンダーソン監督から持ちかけられたそうですが、その時はどのような感触だったのでしょうか?
  • 藤岡さんがモンスターの動きやデザインに修正を入れることはありましたか?
  • 一方でネルスキュラは、ゲームからデザインも少し変わり、群れで行動するという変化も加えられていました。
  • 今回、唯一の日本人キャストの山崎紘菜さんが、プレイヤーにとっても馴染みのある受付嬢を演じていますが、いかがでしたか?
  • 大団長が唯一、こちらの世界の言葉(英語)を話せるという設定についてどう感じましたか?
  • 「モンハン」に欠かせないアイルーですが、本作では料理長のみの出演となりましたね。
  • すでにアンダーソン監督は続編を考えているそうですが、藤岡さんは次にどのようなモンスターを登場させてほしいと思いますか?
  • 注目してほしいポイントがあったら教えてください。

 

22~23ページ目は、ゲームコラムニストの畑史進さんによるコラムです。

24~27ページ目は、PRODUCTION NOTESと題して、制作の裏側について書かれています。

  • 製作のはじまり
  • 異世界に迷い込む特殊部隊員
  • モンスターハンター
  • 特殊部隊員の役作り
  • モンスターについて
  • 武器と衣装
  • 美術について
  • ロケーション撮影

 

28~29ページ目は、本作の場面紹介です。

30~31ページ目は、モンスターハンター関連グッズの紹介とゲームの宣伝が載っています。

32ページ目は、リオレウスのイラストとクレジットが載っています。

 

まとめ

思い出のあるゲームの実写化を見ることができて感無量です。

物足りない点もありますが、続編に期待することにします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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