【ネタバレ感想】『AWAKE/アウェイク』全人類が不眠に陥る

こんにちは、つけものなすです。

今回は、全人類が不眠に陥る映画『AWAKE/アウェイク』(21年)について書きたいと思います。

睡眠の大切さを教えてくれる映画です。

AWAKE/アウェイク

大停電

『AWAKE/アウェイク』(原題:Awake)は、2021年6月9日から配信開始されたNetflixオリジナル映画です。上映時間は1時間37分。監督は、マーク・ラソ。出演は、ジーナ・ロドリゲスなど。

主人公のジルは夫を戦争で亡くし、娘のマチルダと息子のノアは祖母が預かっています。祖母は教会の集まりがあるため、ジルに子供を預かってもらいます。

車を走らせていると、突然車の電気が切れます。対向車はハンドル操作を失い、ジルが運転する車に追突します。車は横転して近くの湖に落ちます。

三人は車から脱出しますが、マチルダは気を失っています。近くにいた保安官に心配蘇生してもらい、息を吹き返します。街中では大停電が発生し、電気やインターネットを使うことができず、人々はパニック状態に陥ります。

ジルを演じるのは、ジーナ・ロドリゲスです。

 

不眠

病院の長期治療患者の病室では、長年目を覚まさなかった患者が突然目を覚まします。ジルは仮眠を取ろうとしますが、眠りにつくことができません。ノアも眠りにつくことができず、マチルダだけが熟睡しています。

街中では興奮状態で寝られない人々が騒いでいます。ジルの職場には、軍隊がやって来ます。

職場の上司であるマーフィー少佐から、人々が眠ることができなくなり、不眠に陥っている話を聞きます。人間は48時間寝ないと思考が低下し、96時間後には幻覚を見始めます。その後は臓器に異常をきたし、心臓が止まってしまいます。

人類は不眠に陥り、人類滅亡の危機が迫っています。マーフィーは唯一眠ることができる女性を見つけたため、拠点を立ち上げ原因を究明しようとします。ジルはその話を聞いて、マチルダが熟睡していたことを思い出します。

 

不眠に陥った人類の行く末

ジルとノアは、マチルダのいる教会へ向かいます。向かう途中、マチルダを助けた保安官の死体を見つけます。街中では、店の物資を奪い合い、殺し合いをするなど暴動が起きています。

教会では不眠に悩む人々が集まっています。牧師はマチルダが眠れることを知り、そのことを人々に話します。人々は眠れるマチルダの争奪戦となり、銃撃戦へと発展します。ジルはマチルダを連れ出し、マーフィーが立ち上げる拠点に向かいます。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

保安官のバッジ

以前、マチルダは職場から期限切れの薬を盗み出し、グレッグという男に売買していました。車を入手するため、グレッグの仕事場に行くと、グレッグは仲間の男二人に殺されていました。

男の胸には保安官のバッジが付いています。このバッジは、マチルダを助けた保安官が付けていたものです。教会へ向かう途中に見つけた保安官の死体は、この男たちによって殺されました。

ジルは車を盗み出して拠点へ向かいます。車を走らせていると、軍に射殺された男二人を見つけます。ジルは保安官のバッジを手に取ります。

 

ダッジ

マーフィー少佐は、精神科医の睡眠障害の専門家として軍に従事していました。多くの尋問を繰り返し、大勢の人を殺しました。ジルはマーフィー少佐と一緒に仕事をしていたため、現在の警備員の仕事を任されています。

拠点へ向かう途中、裸の数十人の人々が太陽を崇拝している姿を目撃します。死が迫った時の人間は、何をしでかすか分かりません。

地図を手に入れるため、公共図書館を訪れます。ジルはマチルダに多くの本を読んで学ぶよう、遺言のように話します。銃の撃ち方を教え、一人でも生きていけるようにします。

ジルとノアが地図を見ていると、刑務所から脱走した囚人のダッジに車を盗まれます。車内には、マチルダが乗っています。ジルは慌てて追いかけますが、他の囚人に囲まれます。すると、車が戻ってきて、ジルとノアを乗せて逃げ出します。ダッジは悪い人ではありませんでした。

マチルダを一人にするなんて…と思いますが、睡眠不足で思考が低下しているため、こういう事態が生じてもおかしくありません。

途中でガソリンを補充し、拠点へと向かいます。道中では、人が吊るされている危険な場所を通り、大勢の人に襲われます。

 

睡眠不足

何とか拠点に着くと、ダッジとは別れ、ジルは拠点内に入ります。扉を開けるには暗証番号が必要ですが、兵士が扉を開ける際に声に出して暗証番号を言っているので、それを聞いて拠点内に入ります。セキュリティはガバガバですが、睡眠不足なのでしょうがないです。

ジルは眠れる女性を見つけて、娘の面倒をお願いします。これから先生きていけるのは、この女性とマチルダだけです。人類は数日後に全滅してしまいます。

ジルが眠れる女性と話していると、そこにマーフィー少佐が現れます。ジル、マチルダ、ノア、ダッジは軍に捕まり、マチルダは治療の実験台にされ、ジルは幻覚を見始めます。

マーフィー少佐は不眠の原因について、太陽フレアの影響だと話します。体内の電磁回路が変わり、循環系がおかしくなったため、人類が不眠に陥ったと推測します。

拠点の外を見張る兵士も幻覚を見始め、まつぼっくりを手榴弾だと思い込み、敵襲と認識して銃を乱射します。兵士は互いを敵だと思い込み、拠点内は激しい銃撃戦となります。

ノアは電気系統を触り気絶してしまいますが、ジルは除細動器で蘇生しようとします

ダッジは殺されてしまいましたが、ノアは蘇生することができました。三人は生き残りますが、ジルは今にも死にそうな様子です。

マチルダは保安官のバッジを手にすると、一度死んだ者が生き返ると不眠は解消されるのではと閃きます。マチルダは湖で溺れ、保安官に蘇生してもらいました。ノアは除細動器で蘇生しました。

マチルダとノアはジルを湖に沈め、蘇生をします。母親は息を吹き返し、映画は幕を閉じます。

 

感想

人類が不眠に陥るというアイデアは斬新で面白いのですが、話の内容が睡眠不足なのではと疑う場面が多々ありました。

睡眠学に基づいて、人間が寝られなくなるとこういう症状が出るなど、もう少し現実的に描いたら面白い映画になったと思います。

 

まとめ

睡眠は大事です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考文献

アウェイク (2021) – IMDb

https://www.imdb.com/title/tt10418662/