【元祖】世界征服を企む包帯男!1933年版「透明人間」

漫画「ONE PIECE」の「食べたい悪魔の実ランキング」を見ると一位に「スケスケの実」が選ばれていました。「スケスケの実」の能力は、自身が透明人間になり触れたものをその間透明にすることができます。現実的な透明人間はどうなのでしょうか。

1933年に公開された映画「透明人間」を紹介したいと思います。透明人間を題材にした映画の元祖といっても良いでしょう。

監督は、「フランケンシュタイン」や「フランケンシュタインの花嫁」のジェイムズ・ホエール。出演者はコリン・クライブ、メイ・クラーク、ジョン・ボールズ、ボリス・カーロフなど。

村の宿屋に、顔を包帯で覆い黒いサングラスをした男がやってくるところから物語は始まります。宿屋に泊まった包帯男は部屋についても服を脱いだりしません。宿屋の妻が昼食を運ぶため扉を開けようとすると、「入るな!」と突き返されてしまいます。包帯男は何かの科学実験をしていました。包帯男は一体何者なのか、何の実験を行なっていたのでしょうか。

透明人間で世界征服を企てる!?

主人公のジャック・グリフィン博士は、モノケインと呼ばれる新薬の実験中に、その薬に透明化する作用があることに気付きます。5年前から密かに毎晩夜明けまで研究を行い、何度も実験し失敗を繰り返し、ついに自分自身を透明化させることに成功しました。

徐々に姿が消えるのを見られたくなかったため姿を消し、村の宿屋で元に戻る解毒薬を開発していました。しかし、ジャックは薬の副作用で暴力的になり、世界征服を企むようになりました。ジャックは邪魔をする警官や住民を殺害し、列車を崖から突き落とすなど多くの人の命を奪いました。

ちなみに、モノケインは架空の薬です。

 

透明人間の捕まえ方

透明人間を捕まえるのはなかなか至難の技です。殺害予告をした透明人間を捕まえるため、透明人間を見つけたら黒い水を吹きかけ捉えようとします(誤って猫にかけ失敗)。家に透明人間が現れた時は、警官が家を囲むように並び、手を繋いで前に進み透明人間を捕まえようとします(簡単に抜けられる)。

警官は試行錯誤しますが、捕まえられませんでした。

 

透明人間の弱点

透明人間の弱点についてジャックが説明しています。

  • 透明になるため常に裸でいるので寒さに弱い。
  • 食べ物は消化するまで消えないため、食事後は隠れる必要がある。
  • 動けるのはよく晴れた日だけ。雨の日に動けば、頭や肩に水が跳ねるし
  • 霧の中だと姿が浮かぶ。
  • 排気ガスが多い街だと輪郭が見えてしまう。

 

一瞬しか映らない主人公

透明人間は常に裸でいるため寒さに弱いので、納屋で暖をとっていました。納屋の主人は誰かがいることに気付き、警察に連絡します。警察官は納屋を包囲して納屋に火を放ち、透明人間が外に出た時に銃で撃ち捕まえます。

撃たれた透明人間は助からず、死んだ時に姿を表します。その時に初めて主人公のジャック(クロード・レインズ)の姿が映ります。

 

感想

透明人間が予想以上に残虐化してしまうので驚きました。初めて警察官を殺害してから吹っ切れて、列車を崖から突き落とし何百人の命を奪うところは恐怖を感じました。

この映画は怖いだけじゃなくて、笑えるところもあります。宿屋の妻が食事を届けようとして透明人間に突き返されるシーンは笑いました。とにかく宿屋の妻のリアクションが面白いです。

透明人間の性質について具体的に話すところも面白かったです。消化するまで食べ物が消えなかったり、晴れた日しか外に出れないのは大変だなと思いました。透明人間の苦悩が描かれているところは良かったなと思います。透明人間になってみたいなと願ったこともありますが、現実的に考えて苦労の方が多そうです。直ぐに元に戻ったりできればいいのですが…。

最後、納屋で寝てるところを見つかり捕まってしまうところは、あっけなくて笑いました。昔の映画って、こういうところがいいのだと思います。