【ネタバレ感想】『ナイトブック』少年が魔女にダメ出しされながら怖い話を執筆する

こんにちは、つけものなすです。

今回は、ホラー大好き少年が魔女にダメ出しされながら怖い話を執筆する不思議な映画『ナイトブック』(21年)について書きたいと思います。

不思議な世界観で面白かったです。

 

ナイトブック

ホラー大好き少年

『ナイトブック』(原題:Nightbooks)は、2021年9月15日から配信開始されたNetflixオリジナル映画です。上映時間は1時間43分。

監督は、『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(19年)のデヴィッド・ヤロヴェスキー。出演は、クリステン・リッター、リディア・ジュウェット、ウィンズロウ・フェグリー、カイラ・アインなど。

少年アレックスはホラー映画やホラー小説が大好きで、自ら怖い話を執筆しています。しかし、ホラー作品が好きなあまりに、周りの人からは変な目で見られ、親からも心配されています。そんなことに嫌気がさし、家出をしようとしますが、奇妙な世界に引きずり込まれます。

アレックスはエレベーターに乗ると、エレベーt―は突然止まり、ドアが開きます。扉が開いている部屋を覗くと、テレビの音声が聞こえてきます。テレビには、アレックスが好きな映画『ロストボーイ』(87年)が映し出されています。

アレックスは『ロストボーイ』に惹かれ、隣の机の上に置いてあるパイを食べると、気を失ってしまいます。目を覚ますと、そこは怪しい家の中でした。

アレックスを演じるのは、ウィンズロウ・フェグリーです。

Winslow Fegley(@winslowfegley) • Instagram写真と動画

 

魔女

アレックスは怪しい家を出ようとしますが、外に出ることができません。周辺を見回していると、目の前にナターシャと名乗る魔女が現れます。

ナターシャはクローゼットを指差し、中にある服はアレックスのように誘き寄せられ、役に立たなかった子供の服だと説明します。

ナターシャはアレックスに「何か役に立つことができる?」と質問します。役に立つことができなければ、以前に来た子供たちと同じ運命を辿ってしまいます。アレックスは「怖い話を話すことができる」と自分にできることを説明します。

ナターシャは、アレックスから毎晩怖い話を聞かせてもらうことにします。アレックスは怖い話を書き溜めた本(ナイトブック)をナターシャに読み聞かせしますが、ダメ出しをくらい、結末をハッピーエンドにすると激怒されます。

アレックスが生き残るためには、ナターシャが満足する怖い話を創作する必要があります。怖い話を書き上げるため、アレックスは書斎に籠ります。

ナターシャを演じるのは、クリステン・リッターです。

krysten ritterさん (@Krystenritter) / Twitter

Krysten Ritter(@therealkrystenritter) • Instagram写真と動画

 

少女

魔女の家には、アズミンと名乗る少女と透明になることができる猫のレノーアが住んでいます。アズミンもアレックスと同様にナターシャに連れ去られ、家の家事をしています。レノーアは子供たちを見張り、何かあるとナターシャに言いつけます。

アズミンを演じるのは、リディア・ジュウェットです。

LIDYA JEWETT(@lidyajewett) • Instagram写真と動画

ナターシャはなぜ子供たちを攫うのか、なぜ怖い話を聞きたがるのか、物語の終盤で謎が解けていきます。中盤は、シュレッダーと呼ばれる骸骨頭のクモのクリーチャーと戦う場面が面白いです。超気持ち悪いです。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

怖い話を創作しているアレックスは、書斎である本を見つけます。その本は1000年くらい前の本で、「ヘンゼルとグレーテル」などの童話が書かれています。ページをめくっていくと、「ユニコーンを見た」「追いかけたら魔女に捕まった」「親が見つけてくれるまで従うしかない」と書かれたメモを見つけます。

アレックスはメモを書いたのはヤズミンだと思います。終盤で明かされますが、メモを書いたのはナターシャでした。ここの場面だけ見ると、ヤズミンが書いたように捉えられるので、伏線の張り方が上手いなと思います。

アレックスとヤズミンは、ナターシャの菜園でシュレッダーが産みつけた卵を処分しようとします。卵が帰ると菜園が破壊されてしまうので、一つ一つ処分していきます。

しかし、誤って一つだけ卵が帰ってしまい、シュレッダー(骸骨頭のクモのようなクリーチャー)が産まれます。

クリーチャーがとにかく気持ち悪いので、シュレッダーとの戦いは見応えありました。アレックスはシュレッダーに襲われそうになるレノーアを助けますが、自身の怖い話を書き溜めたナイトブックが裂かれてしまいます。まさにシュレッダーです。

 

子供たち

ヤズミンは、以前は他にも子供たちがいたことを話します。イーライ、ホワン、クレアの3人がいましたが、ナターシャの能力で人形にされてしまいました。ヤズミンは自身の失敗で他の子供たちが人形にされてしまったことに対して罪悪感を負っています。

アレックスは人形を見て、馬のペンダントをつけている人形がいないことに気付きます。つまり、誰かが脱出を図ったことがあると分かります。アレックスとヤズミンは書斎を漁り、眠り薬のレシピを見つけます。眠り薬を使って脱出を図ろうとします。

しかし、材料の一つである吸い込み草は臭いが強いため、臭いを消す必要があります。アレックスは、ナターシャから吸い込み草の臭いを消せる材料を聞き出すため、怖い話を考えます。

そんな上手いこといく訳ないと思いますが、ナターシャは誤った情報を訂正し的確にダメ出しをしてくれるので、すんなりと臭いを消す材料を知ることができます。

 

お菓子の家

眠り薬が完成してナターシャに飲ませようとしますが上手くいきません。アレックスはナイトブックを失い、怖い話をすることができず、ナターシャに殺されかけますが、突然ナターシャは倒れます。レノーアがナターシャに眠り薬を飲ませていました。

レノーアはシュレッダーに襲われそうになっているところをアレックスに助けられました。その恩を返しました。

ナターシャから鍵を盗み、家の外に出ますが、外もナターシャの建物の一部でした。すると、そこにユニコーンが迫ってきます。急いで逃げると、ユニコーンは何かに怯えて去っていきます。二人の間の前には、「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子の家があります。

二人はお菓子の家に引き寄せられていくように入っていき、お菓子を食べます。お菓子を食べたアレックスは気を失います。目を覚ますと、お菓子の家にはナターシャ以外の魔女が眠っていました。本物の魔女です。

 

ナターシャの過去

ナターシャは子供の頃に魔女に捕まり、ナターシャ以外の子供達は魔女に食べられました。ナターシャは隙をついて魔女に眠り薬を飲ませ脱出します。しかし、親はどこかへ行ってしまい、行く宛がなく戻ってきました。本に書いてあるメモは、ナターシャが書いたものだと判明します。

魔女は怖い話を聞くと眠りにつきます。なので、ナターシャは怖い話を集め子守唄のように怖い話を読み聞かせていました。

 

ヘンゼルとグレーテル

魔女が目を覚まそうとすると、建物が大きく揺れ始めます。アレックスは今まで言えなかった自分のことを話し始めます。アレックスは友人からホラー作品が好きなことについて悪趣味だと言われ、普通じゃない自分自身が嫌になり家出をしました。

魔女が目覚めたため、アレックスとヤズミンはボイラー室へ逃げ込み、魔女をかまどに押し込み焼き払います。「ヘンゼルとグレーテル」の結末と同じです。

ヤズミンはレノーアを抱きしめ、アレックスと共に魔女の家から脱出します。アレックスとヤズミンは両親と再会し、ヤズミンは3年ぶりに再会しました。こんなに長い年数いたとは思いませんでした。ナターシャのように親が去っていなくて良かったです。

 

感想

登場人物が3人と少なく、ミニマムに不思議な世界観が作られていました。衣装やセットなどの美術は圧倒されました。

 

まとめ

クリーチャーが気持ち悪かったです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考文献

Nightbooks (2021) – IMDb

https://www.imdb.com/title/tt10521144/

 

ナイトブック

https://filmarks.com/movies/98733

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