【ネタバレ感想】『イントルージョン/侵入』豪邸で暮らす夫婦に迫る侵入者

こんにちは、つけものなすです。

今回は、ある夫婦の自宅に謎の侵入者が迫るサスペンス映画『イントルージョン/侵入』(21年)について書きたいと思います。

サスペンス・ホラー映画です。

イントルージョン/侵入

侵入者

『イントルージョン/侵入』(原題:Intrusion)は、2021年9月22日から配信開始されたNetflixオリジナル映画です。上映時間は1時間33分。

監督は、アダム・サルキー。出演は、ローガン・マーシャル=グリーン、フリーダ・ピント、ロバート・ジョン・バーク、サラ・ミニッチなど。

イントルージョン(Intrusion)は「侵入」という意味なので、タイトルの『イントルージョン/侵入』は、サハラ砂漠(サハラは砂漠という意味)みたいに二度手間になっています。

ミーラとヘンリーの夫婦は、ある小さな町に豪邸を建てて幸せそうに暮らしています。デートする時は自宅にスマホを置いていくルールがあるなど、二人の時間を大切にしています。

デートが終わり自宅に戻ると、部屋は誰かに荒らされていました。盗まれたのは、スマホ2台と一台のノートPCだけです。何者かが侵入しました。

 

行方不明

警察に通報し、刑事は「夫婦に恨みがある人物の犯行」と話します。ヘンリーには、思い当たる節がありません。自宅には防犯カメラはついていませんでした。

ヘンリーは妻を安心させるため、自宅の防犯対策を徹底します。ある夜、ミーラは目を覚まし、自宅で停電していることに気付きます。ヘンリーを起こし、様子を見てもらうと、自宅に不審者が侵入していることを見つけます。

ミーラは侵入者に襲われ、縛られてしまいます。そのことに気付いたヘンリーは、縛られているミーラの縄を解き、二人で逃げ出そうとします。ヘンリーは自宅に隠していた銃を取り出し、犯人と争います。

ミーラは車で逃げようとしますが、目の前で侵入者が射殺されるところを目撃します。銃を撃ったのは、ヘンリーでした。

 

登場人物

ミーラ

精神科医で心理カウンセラーをしている。数年前にガンを患い、夫のヘンリーの手厚いサポートもあり、病気を乗り越えた。ミーラを演じるのは、フリーダ・ピントです。

Freida Pinto(@freidapinto) • Instagram写真と動画

 

ヘンリー

ボストンで建築デザイナーとして有名になり、小さな町に豪邸を建ててミーラと一緒に住む。ヘンリーを演じるのは、ローガン・マーシャル=グリーンです。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

翌朝、事件を担当する刑事から話を聞きます。自宅に侵入した容疑者は、近くのトレーラー・パークに住むディラン・カーブとその息子でした。薬物関連の常習犯です。

ディランだけは一命を取りとめ、病院に入院しています。刑事から大学生のクリスティーン・カーブが行方不明であることを知ります。クリスティーンは、ディランの娘でした。

事件発生後、ミーラは侵入者について心配していますが、ヘンリーは新築パーティを開こうとします。ヘンリーは銃で人を殺しましたが、トラウマを患ったりしていません。平気な顔をしています。

ヘンリーはパーティの材料を買うため、車でスーパーに向かいますが、財布を忘れてしまいます。ミーラは財布を届けるため、スーパーへ向かいますが、道中でヘンリーが乗る車はスーパーではなく、ディランが入院している病院へ向かっているところを見つけます。

翌日、ミーラは昨夜に侵入者のディランが亡くなったことを知ります。回復の兆しがありましたが、亡くなってしまいました。昨夜はヘンリーがスーパーではなく、病院へ向かった日です。ヘンリーが事件に関わっているのではないかと疑います。

ミーラはディランが住むトレーラー・パークへ向かい、ディランの自宅を調べます。部屋の中から、ヘンリーが働くHP設計の手紙を見つけます。ディランのポストには、警察宛に送ったビデオカメラが入っていました。

ビデオカメラを見ていると、隣人はビデオカメラを奪い取って壊し、威嚇します。隣人は、「前にも同じ車が来ていた」と話します。ミーラの車は事故で破損したため、ヘンリーの車を運転していました。つまり、ヘンリーが前にやって来たことが分かります。

自宅に帰りビデオカメラの映像を見ようとしますが、壊れているため再生できません。テープは無事なので、再生するビデオカメラをネットで注文します。

ヘンリーの部屋に入り、仕事用PCから土方姿のディランと娘のクリスティーンが写っている写真を見つけます。ディランは自宅の建築に関わっていました。

ミーラハはそのことを警察に相談しようとしますが、トレーラー・パークに居た隣人が逮捕されているところを目撃します。クリスティーンは隣人によって行方不明となりました(後に違うと分かります)。

ヘンリーにもそのことを話すと、「ミーラの治療費が足りず財政難となり、建築費を抑えるために一人で家を建てたように見せた。建設現場でディランがクリスティーンに暴行を加えていたため、クビにした。腹いせで僕をゆすり、金を要求してきた。支払いをやめたから侵入してきた」と話します。

ミーラはヘンリーの説明を信じ、心底安心します。メールのやり取りで、ヘンリーがミーラにナスの絵文字を送る場面がありますが、ナスの絵文字は男性器を意味するそうです。日本では使われないと思うので、分からなかったです。注文したビデオカメラが届きますが、もう必要ありません。

無事に新築パーティを開きますが、警察はトレーラー・パークに居た隣人が逮捕された件について、クリスティーンの失踪事件とは無関係だったと説明します。ミーラはヘンリーにまだ秘密があるのではと疑います。

ミーラは購入したビデオカメラでディランの所持していたテープを再生します。テープには、ディランが「ヘンリーが娘をなめるように見ていた。自宅に侵入すると、オフィスの近くで犬が吠えた。娘はオフィスにいる。」と訴えた映像が映し出されます。

ミーラはヘンリーの部屋を調べ、秘密の扉を開きます。扉の先は地下に繋がっており、下へ行くとそこには椅子に縛られたクリスティーンがいました。ヘンリーが刑事と話をしている時に、配管工から音がしたのはクリスティーンが暴れていたからでした。

ミーラは助けを呼ぼうとしますが、目の前にヘンリーが現れます。ヘンリーは「少女に暴行、監禁する衝動が抑えられない」と話します。ミーラが警察に通報しようとしますが、ヘンリーに殴られ、身動き取れないように縛られます。

ヘンリーは新築パーティの来客を返すため、上の階へ上がります。その隙をついて、ミーラはクリスティーンと共に脱出しますが、クリスティーンがヘンリーに捕まってしまいます。

ミーラはヘンリーが大事にしているボストンの模型を手に取り、ヘンリーの頭を殴ります。過去の栄光にすがる男に一発かます場面は爽快感があります。

その後、二人は逃げ出し、自宅は売却します。抑圧された縛られた世界から抜け出した、そんな結末でした。

 

感想

侵入者が何者なのか推察しながら見られるので面白いなと思いました。怖がらせる演出もあるので、サスペンスだけでなくホラー要素もあって良かったなと思います。

 

まとめ

豪邸に夫婦が暮らすと不穏な空気が流れます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考文献

Intrusion (2021) – IMDb

https://m.imdb.com/title/tt5563324/?ref_=ttrel_rel_tt