今回は、ブラジル映画『透明な私の青春ダイアリー』(21年)について書きたいと思います。
コメディ映画です。
透明な私の青春ダイアリー
概要
『透明な私の青春ダイアリー』(原題:Confissões de uma Garota Excluída)は、9月22日からNetflixで配信開始されたオリジナル映画です。上映時間は1時間32分。
監督は、ブルーノ・ガローチ。出演は、クララ・カスターニョ、ルッカ・ピコン、ジュリア・ゴメス、マルクス・ベッサなど。
ブラジルのバーハ・ダ・チジュカで育った高校生のテアニラ。父親が失業してアパートを売却したため、コパカバーナの祖母が住んでいる実家に引っ越してきました。
テアニラはゲジ眉で脇毛はボーボーで少し髭が生えているため、他人からは怪しい目で見られます。極度のあがり症で、いつも脇は汗でびちょびちょです。友達がいないため、祖母は心配して精神科医のセラピーをすすめています。
テアニラは恋人を作る事に憧れを抱いています。転校前の学校では、同級生でイケメンの男子に声をかけられ、一緒に勉強する仲になり、イイ感じのムードになったので、キスを迫ろうとしますが、断られてしまいました。同級生のイケメンは、成績が悪く、頭の良いテアニラに声をかけて勉強を教えてもらっていました。
テアニラは、転校初日に同級生のイケメンであるダヴィとエリックに恋をします。
ダヴィは幼い頃に両親を亡くし、祖父母と一緒に暮らしていました。「スタージェネレーション」というドラマが好きで、少しオタクです。
エリックは運動と歌を歌うのが得意で、クラスの中心人物的存在です。同級生のヴァレンチーナが恋人で、テアニラはヴァレンチーナに嫌がらせを受けます。
妄想
翌日、友達を作ると意気込みますが、脇汗が気になるため制汗剤を付けすぎてクラス内が臭くなり、ヴァレンチーナとぶつかって食べていたアイスがTシャツについたり、便器にスマホを落とすなど、踏んだり蹴ったりです。
自分のことをゴキブリだと言い、自分に対して自信がありません。自信をつけるために祖母から直伝のヨガを習い、脇汗パッドをつけ、脇汗を気にしなくなります。
ダヴィやゲイのゼッカと仲良くなり、学校生活は充実していきます。テアニラは、ヴァレンチーナの友人であるレイスが、誕生日パーティを開くことを知ります。パーティに参加したいテアニラは、レイスに参加したい旨を伝えますが、面と向かって断られてしまいます。
テアニラはパーティへ参加することができるのか。妄想は現実となるのでしょうか。
ネタバレ感想
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。
テアニラは、ダヴィとゼッカと一緒に物理の課題を取り組む事にします。すると、エリックも参加する事になり、レイスパーティに誘われます。レイスの誕生日会のテーマは1960年代ということで、テアニラは顔の髭を剃り、祖母や母親に容姿を整えてもらいます。
パーティの舞台上ではエリックがギターを弾き歌っています。テアニラの妄想で、エリックがテアニラを舞台上に上げて一緒に歌い、その後に現実に戻ってテアニラの歌声が下手だったと分かる場面は笑いました。
テアニラはダヴィの兄と仲良くなり、パーティを楽しんでいると、落ち込んでいるダヴィを見つけます。ダヴィはレイスのことが好きで、誕生日プレゼントに「スタージェネレーション」をプレゼントしますが、嫌がられてしまい落ち込んでいました。
テアニラは、ヴァレンチーナが悪口を言っているのを目撃します。それに気付いたヴァレンチーナは、テアニラに「存在がウザい」と言い放ちその場を去っていきます。テラニアは悲しくなり、自宅へ帰ることにします。友達が出来れば何もかも解決すると思っていましたが、そう上手くはいきませんでした。
テアニラはエリックにバンドの練習を観に来ないかと誘われます。エリックは彼女(ヴァレンチーナ)と別れた後でした。エリックは、テアニラのメガネを外し、唇にキスをします。
テアニラは大喜びしますが、両親から学費の安い学校に転校するという話を聞きます。いつまでも実家にいることはできません。テアニラはエリックが他の生徒とイチャついていたことを知り絶望します。
物理の課題の発表会で、テアニラは誤って、ヴァレンチーナがパーティの時に悪口を言っていた動画を流してしまいます。テアニラとヴァレンチーナは取っ組み合いの喧嘩になります。
ダヴィの祖父が亡くなり、テアニラは葬式に参列しますが、そこでダヴィの兄が元カノとヨリを戻したことを知ります。テアニラから笑顔がなくなります。
インスタグラムを見ていると、犯人を探す方法を閃きます。友人の力を借りて調べていくと、犯人はレイスであることが分かります。
幼稚園の頃にヴァレンチーナからいじめを受けていたレイスが仕返しに行いました。ヴァレンチーナは自分がやったことを反省し、テアニラに謝ります。ヴァレンチーナは、自分がいじめられるのが怖いため、他人に対して攻撃的になっていたと話します。
テアニラはヴァレンチーナを許し、二人は抱き合います、その様子を見ていた生徒から拍手喝采を浴びます。
テアニラの両親は先生に学費のことを相談して、転校を取り止める事にします。
最後の場面を見ると、テアニラとダヴィの兄が結ばれるだけでなく、ゼッカも男子と結ばれていたので良かったなと思いました。
参考文献
Confissões de uma Garota Excluída (2021) – IMDb
https://www.imdb.com/title/tt15204288/