今回は、2020年に公開された映画の中で特に面白かった10作品について書きました。NetflixやDisney+などネット配信の映画も含まれています。
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2020年面白かった映画10作品
カセットテープ・ダイアリーズ
舞台は1987年のイギリス。主人公のパキスタン系移民の高校生ジャベドは、誕生日が同じ幼馴染のマットとの格差や男尊女卑の父親、保守的な人からの嫌がらせなど、非常に窮屈な日常を送っていました。
そんなある日、友人から貰ったブルース・スプリングスティーンのカセットテープを聴き衝撃が走ります。
自分の窮屈さや葛藤を代弁してくれるアーティストがいたのでした。ここから主人公の人生は一気に変わります。
フォードvsフェラーリ
1966年のル・マン24時間耐久レースで、フェラーリに挑むフォードを描いた物語です。
『下町ロケット』が好きな人は号泣間違いなしです。レースカーに興味がなくても感動します。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールのダブル主演と豪華です。男たちの熱苦しい熱いバトルは見ものです。
最後は『2001年宇宙の旅』のスターゲートを見ているようでした。
ソウルフル・ワールド
ジャズ・ピアニストの夢をもつ中学校の音楽教師のジョーが、不慮の事故で亡くなってしまい魂の世界に迷い込む物語です。
『リメンバー・ミー』(17年)で死後の世界を描いたピクサーですが、今度は魂の世界を描きます。
人間の生きる意味や目的がテーマになっています。アニメの枠を超えてもはや哲学です。
見たことのない世界を描くピクサーには無限の可能性を感じます。
新型コロナウィルス感染拡大により、劇場公開できずDisney+で配信という形になりました。映画館で見たかったです。
ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~
歌手になることを夢見ているラースが、ひょんなことからユーロビジョン・ソング・コンテストのアイスランド代表に選出され、相棒のシグリットと共に優勝を目指すドタバタコメディです。
Netlifxオリジナル映画です。『俺たちフィギュアスケーター』のウィル・フェレルが好きな人にはオススメです。とにかく下らなくて笑えます。
パラサイト 半地下の家族
半地下で暮らす家族4人が、富裕層の家庭にパラサイトのように寄生していく物語です。
家庭教師や車の運転手など身分を偽って寄生してく様が面白いです。
この先どうなるのか分からないジェットコースターのような展開にハラハラドキドキします。
2020年の米アカデミー賞で作品賞を受賞した時は嬉しかったです。
NETFLIX 世界征服の野望
NETFLIXが映画業界の頂点に上り詰めるまでの軌跡を巡るドキュメンタリー映画です。
NETFLIXは映画会社の協力を得てレンタルビデオ界を成功させましたが、現在は映画業界を脅かす存在になりました。
常に新しいことにチャレンジする苦労や当時のライバル会社との戦いなど見応えある作品です。
企業同士の命をかけた戦いは面白いです。
フェアウェル
余命わずかな祖母に病気であることを伝えずに、家族が病気のことを隠しながら触れ合っていく物語です。
中国には治らない病気を本人には伝えないという伝統があり、ルル・ワン監督自身の体験に基づいた映画です。
笑ってはいけない場面なのに笑ってしまう、ブラックジョークが面白いです。
監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影
SNSの開発者自らが、SNSは危険だと警鐘を鳴らすNetflixのドキュメンタリー映画です。
SNSの開発が自分たちが作ったサービスは危険だと作った本人が訴えるところが面白いです。
インタビューだけでなく、SNS中毒になったらどうなるのかというドラマを挟んでいるので分かりやすい内容になっています。
なぜ君は総理大臣になれないのか
2019年に国会で不正会計を追求する姿が話題となり、SNSでは統計王子とも呼ばれた政治家の小川淳也を17年にわたり追いかけたドキュメンタリー映画です。
新型コロナウィルス感染拡大により、劇場公開だけでなくネットでも配信されました。
第一に社会を良くすることを考え、誰がどう見ても良い政治家にしか見えないのですが、家族に「政治家に向いていない」と言われてしまいます。
良い人は政治家に向いていないと同時に、自分たちが良い政治家を見抜かなければならないという気持ちになりました。
メイキング・オブ・モータウン
スティービー・ワンダーやジャクソン5など数多くのスターを輩出したレコード会社「モータウン」のドキュメンタリー映画です。創設者のベリー・ゴーディJrがどうやって世界の音楽を席巻してきたかノウハウを教えてくれます。
創設者のベリーゴーディが、前職の自動車工場の組み立てラインをヒントに音楽のプロデュース、作曲、編集、ダンス、マナーまでを流れ作業のように作るヒット曲製造工場のノウハウは目から鱗です。
来年も面白い映画に出会えますように。
新型コロナウイルス感染拡大によって緊急事態宣言が発令され、映画館に行けない日々が続きました。宣言が解除され見に行ったのが『カセットテープ・ダイアリーズ』です。
クイーンの伝記映画である「ボヘミアン・ラプソディ」やエルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」に匹敵する面白さで、ブルース・スプリングスティーンの力強い歌のメッセージが体中に響き渡ります。
2020年に見た映画で唯一、大号泣した映画です。久しぶりに映画館で見たからなのか自分でも驚くくらい涙が出ました。特に良かったのが、主人公のお父さんです。泣かされました。