【ネタバレ感想】『ノー・ウェイ・アウト』生きて出ることはできない怪しい屋敷

こんにちは、つけものなすです。

今回は、怪しい屋敷に越して来た女性に悲劇が迫るアメリカのホラー映画『ノー・ウェイ・アウト』について書きたいと思います。

最後の最後に登場するヤツが超気持ち悪いです。

 

ノー・ウェイ・アウト

如何にも怪しい屋敷

『ノー・ウェイ・アウト』(原題:No One Gets Out Alive)は、2021年9月29日から配信開始されたNetflixオリジナル映画です。上映時間は1時間27分。

監督は、サンティアゴ・メンギーニ。出演は、マーク・メンチャカ、クリスティーナ・ロドロ、ヴィクトリア・オールコック、デヴィッド・バレーラなど。原作はイギリス作家のアダム・ネヴィルが2014年に発表したホラー小説「No One Gets Out Alive」です。

原題の「No One Gets Out Alive」は「生きて出ることはできない」という意味です。邦題の「No Way Out」は「逃げ道がない」という意味なので、原題と邦題の意味はほとんど同じです。日本人に言いやすいように「No Way Out」にしたのでしょう。

アメリカンドリームに憧れてオハイオ州クリーブランドに移住してきたアンバー。アンバーの母親は病気を患い入院していましたが、病気が悪化して亡くなりました。

アンバーは不法移民のため身分証を持っておらず、工場で働くものの賃金は安く、住む場所を転々としています。そんな時に、女性限定の格安で住める古い屋敷を見つけます。如何にも怪しい古い屋敷です。

屋敷を訪れたアンバーは、大家のレッドに案内されて前金を支払い、屋敷に住むことにします。下の階にはフレイヤと名乗る女性が住んでおり、部屋のソファでくつろいでいると、下の階からフレイヤの泣いている声が聞こえます。なぜ、泣いているのでしょうか。

 

友人に頼んで身分証を手に入れようとしますが、値段が高いため買うことができません。母親の知り合いのベトに仕事を紹介してもらいますが、身分証がないため働くことができません。金を必要とするため、レッドに支払った前金を返してもらおうとしますが、屋敷の修繕費に使ったと言われ拒まれます。

ナンバーは友人からお金を貸してもらえることになり、身分証を手に入れる約束をします。屋敷には住人らしき女性二人が居ます。二人は職に就いておらず、安い家賃のため屋敷に住んでいます。

屋敷を探索していると、怪しい部屋を見つけます。部屋の中には音声テープが再生されており、老人のような声で「儀式の生贄を用意しなさい。そして、高齢者、女性、子供たちを彼女に捧げるのだ」と話します。

翌日、アンバーは職場に出勤すると、友人が仕事を辞めたことを知ります。友人に金を渡して身分証を手に入れるよう頼んでいるため、上司に友人の住所を聞きますが、個人情報のため教えてくれません。それでもしつこく聞くと、上司から「失敬な奴め、クビだ」と宣告されます。友人に電話をしても出ません。

屋敷に戻り、バスルームでシャワーを浴びていると、排水溝から「助けて」と声が聞こえます。バスルームのカーテンの先に人影が見えるので、下の階に住んでいるフレイヤかと思いカーテンを開けますが、誰もいません。フレイヤは数日前に屋敷から退去していました。あの人影は何だったのでしょうか。

夜中寝ていると、突然幻聴が聞こえてきます。女性が追いかけられている様子で、追いかけている人は「あなたを用意しないと、アーサーに苦しめられる」と仕方なくやっているように話します。アーサーは、1963年にメキシコの遺跡で怪しい箱を発掘したアーサー・ウェルズ教授のことです。

屋敷の中で度々感じる人影は?
レッドの部屋で再生されていた音声の生贄とは?
アーサーが発掘した箱の中身は?

物語後半で明かされていきます。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

兄貴

アンバーは屋敷から逃げ出そうと、ベトに助けに来てもらうよう電話をしますが、ベトは街を出ているため直ぐに駆けつけることはできません。

アンバーはレッドの部屋を訪れ、前金を返してもらおうとしますが、部屋から出て来たのはレッドの兄であるベッカーで、支払いを拒否されます。

近くのモーテルに逃げ込もうとしますが、宿泊する金や身分証がないため、泊まることができません。

 

似たような演出が続く

電車に乗っていると、突然周りの人がいなくなり、怪しい女性が席に座り、アーサーが発掘した箱が現れます。箱の中から手が出てくると、アンバーは驚いて目が覚めます。悪夢を見ていました。

本作は、人の影が出てきて振り向いたら誰もいないような空振りの演出が続きます。似たような演出が続くので、もう少し別の演出を見たかったなと思いました。

 

コーヒー

カフェにいるアンバーは、レッドを呼び出します。前金を返してもらおうとしますが、金は屋敷にあるため、一緒に戻ることにします。

金がないアンバーが、コーヒー1杯で居座ろうとしている場面は、高校生の頃にファミリーレストランのドリンクバーだけで居座ろうとしている自分を思い出しました。

 

生贄

アンバーは部屋に戻ると、レッドから酒を飲めと強要されます。拒むとベッカーがやって来て、アンバーに無理矢理酒を飲ませ、部屋に閉じ込めます。ついに、兄弟の本性が現れます。

アンバーの部屋に住人の女性二人がやって来ます。アンバーは女性二人と一夜を過ごすことになり、一人の女性はSubcarpatiの「M-a facut muma frumoasa」を口ずさみます。プロメーションビデオには、女性が謎の人物二人から逃げている様子が描かれています。兄弟に追われている現在の状況を現しているかのようです。

 

部屋には多くの霊が集まって来ます。屋敷の人影や部屋にいる霊は、屋敷の兄弟の手によって生贄に捧げられた被害者なのでしょう。

アンバーは目を覚ますと、部屋に入ってきた兄弟に襲われます。すると、屋敷にベトが訪れます。ベトは屋敷に無理矢理入り、アンバーを助けようとします。しかし、ベッカーに暴行され倒れます。

縛られたアンバーは地下室に連れて行かれ、ベッカーは儀式の準備をします。怪しい箱の扉が開き、中から超気持ち悪いクリーチャーが現れます。

レッドの母親のメアリーは儀式によって殺され、兄弟は父親を殺しました。ベッカーは父親のように儀式の選ばれし者だと思い込み、儀式を受け継ぐことになります。あと数回儀式を行えば終わると思っています。

アンバーはクリーチャーに食われそうになるのと同時に悪夢を見ます。病室のベッドで闘病していた母親の首を絞める悪夢です。気が付くと、クリーチャーは箱に戻ります。アンバーは地下室から出て、レッドの部屋にある武器を手に取り兄弟と戦います。

アンバーの見ていた悪夢は現実だったのか気になるところですが、本編中に特に説明がないので見る側に委ねているのでしょう。悪夢が現実だとすると、アンバーは母親の看病に心身ともに疲弊し、殺してしまったのでしょう。食事中にベトが言った「自分の人生を犠牲にして親に尽くした」とは真逆です。

アンバーはベッカーの首元を刃物で刺して殺します。レッドを生贄に捧げ、箱から出てきたクリーチャーはレッドの頭をかぶりつきます。アンバーが屋敷の外に出ようとすると、体の傷が癒えていきます。

 

まとめ

ホラー定番の怖がらせる演出が続きますが、最後の最後に登場するクリーチャーが気持ち悪くて良かったです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

参考文献

No One Gets Out Alive (2021) – IMDb

https://www.imdb.com/title/tt13056008/

 

ノー・ウェイ・アウト – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

https://filmarks.com/movies/98872

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