【ネタバレ感想】『バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~』史上最悪に下品なモニタリング

こんにちは、つけものなすです。

今回は、街中にいる人々にドッキリを仕掛けながら物語が進んでいくロードムービー『バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~』(21年)について書きたいと思います。

史上最悪に下品なモニタリングです。

バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~

モニタリング

『バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~』(原題:Bad Trip)は、2021年3月26日にNetflixで配信開始されたコメディ映画です。上映時間は、1時間26分。監督は日本で生まれ、アメリカのオハイオで育ったキタオサクライ。出演は、エリック・アンドレ、リル・レル・ハウリー、ティファニー・ハディッシュ、ミカエラ・コンリンなど。

アメリカでは劇場公開される予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い無期限の公開延期となり、その後にNetflixで配信開始となりました。

本作は、コメディ映画に登場する「ぶっ飛んだキャラクター」が現実の世界に飛び出し、街中にいる一般の人々が巻き込まれ、その様子を隠しカメラで撮影し、一本の映画になっています。

突然男が全裸になったら、動物園でゴリラに襲われたら、パトカーを盗み出したら、ショッピングモールでミュージカルが始まったらなど、大掛かりなドッキリで、内容は下品なものが多く、どぎつい下ネタ満載です。日本でも、一般の人にドッキリを仕掛けるテレビ番組がありますが、比べものにならないくらいの下品さです。さすがアメリカです。

ドッキリに巻き込まれた一般の人のリアクションを見るのが面白いです。撮影許可が出ない人の顔にはモザイクがかけられ、よりリアリティを感じます。誰が一般人で、誰が仕掛け人なのか、見ていてわからないところがハラハラしながら楽しめます。最後のエンドクレジットには、ドッキリのネタばらしがあります。

本作は、ただドッキリを仕掛けている訳ではなく、筋が通った物語があります。

 

物語

手洗い洗車の仕事に就くクリスは、洗車中に高校時代に好きだった女性マリア・リーを見かけます。勇気を振り絞って連絡先を交換しようかなと浮かれていると、車内を掃除機で掃除している時に、クリスの着ている服が掃除機に吸い込まれ、裸になってしまいます。

マリアが近付いてくると、クリスは車内に隠れ、代わりにお客さんが接客します。クリスは、マリアと話すことができず、連絡先を聞くことができませんでした。

クリスを演じるのは、『ライオン・キング』(19年)でハイエナの声を演じたエリック・アンドレです。本作は、クリスが何かをやらかして、周りの人が巻き込まれていく構造になっています。

マリアを演じるのは、『フォービドゥン/呪縛館』(16年)などに出演するミカエラ・コンリンです。クリスとマリアの出会いが、物語の始まりです。

パソコン修理店で働くボブの店に、ピンク色のド派手な車を運転する女性がやって来ます。彼女は、ボブの姉のトリナで、自宅軟禁中でした。彼女は店の金を盗み、近くにいた客には口止め料として盗んだ金を渡し、車でどこかへ行ってしまいます。

ボブを演じるのは、『ゲット・アウト』(17年)で主人公の親友役を演じたリル・レル・ハウリーです。Netflixで配信中の『オレたちスニーカーヘッズ』(20年)にも、ほんの少し出演しています。

ボブの姉トリナを演じるのは、ティファニー・ハディッシュです。ティファニーは、日本のメロドラマが好きで、日本語を少し話せるようです。

クリスとボブは、うだつの上がらない日々を過ごし、街を出ることを夢見ています。そして、一年が経ち、クリスとボブは相変わらずな日々を過ごしています。

クリスは手洗い洗車ではなく、アイスクリーム屋で働いています。そこに、偶然マリアがやって来ます。二人は久しぶりの再会に喜び、クリスは食事に誘いますが、マリアは飛行機でマンハッタンに向かう途中だったので、断られてしまいます。

マリアは「マンハッタンで展覧会を開くから、マンハッタンに寄った際にはよかったら来て」とクリスを誘い、店を後にします。クリスは嬉しさのあまり、ミキサーに手を突っ込み、大惨事となります。

クリスはマリアに会うため、ボブと共にN Yに行くことになります。クリスとボブは車を持っていないため、服役しているトリナの車を勝手に使います。

その頃、服役中のトリナは脱獄をして、車で逃げようとしていました。ところが、クリスとボブが勝手に使っているため、車がないことに気づいたトリナは大激怒します。トリナは車を取り返すために、NYへ向かいます。史上最悪に下品な追いかけっこの始まりです。

 

ネタバレ感想

ネタバレ注意
ここから先は物語の結末にも触れているのでネタバレ注意です。

率直な感想は、予想を遥かに上回る下ネタでした(笑)。

クリスとボブの股間がくっついてしまう場面は思わず痛いと叫びたくなります。股間は作り物ですが、完成度が高かったです。

クリスが酒を浴びるほど飲み、嘔吐を吐き散らす場面では、近くにいたお客さんの中に看護師がいたのは笑いました。偶然でしょうけど、リアリティが増しました。

クスクス笑いながら見ているのと同時に、一般の人に怒られて何かされないかヒヤヒヤしながらも見ていました。ナイフを突きつけられていた場面は、ドッキリだったのでしょうか。

全体的に一般の人々は、みんな優しいなと思いました。怒ったりする人もいましたが、クリスとボブが喧嘩をしていると止めに来てくれたり、気にかけたり心配してくれる人が多く、最後はほっこりもしました。

 

まとめ

大人たちが壮大にふざけている映画でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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