【魔都精兵のスレイブ】男女の立場が逆転した社会でどう生きるか?奴隷として生きます

男女の立場が逆転した世界で男はどう生きるのか。はい、奴隷として戦います。そんな漫画「魔都精兵のスレイブ」という漫画を紹介します。魔都精兵は「まとせいへい」と読みます。

「魔都精兵のスレイブ」とは

「魔都精兵のスレイブ」は、少年ジャンプ+で配信されている人気漫画です。原作は、「アカメが斬る!」のタカヒロ先生。作画は、「ナイトメア・ファンク」の竹村洋平先生。

物語の舞台は2020年の日本。魔都と呼ばれる異空間(東京都と同じくらいの広さ)が出現し、魔都の門から出てきた醜鬼が人間界を襲います。魔都には食べると能力を得ることができる桃(ONE PIECEでいう悪魔の実)が存在し、その桃は女性にしか能力をもたさない。政府は魔都の門を管理下に置き、桃を食べて力を得た女性たちを集め「魔防隊」という防衛組織を設立し醜鬼と戦い秩序を守ることになります。

能力を得た女性が世界を守ることになり、男女の立場は逆転します。男子はぎゅうぎゅうパンパンの電車でもみくちゃにされ朝早く来て掃除など雑用をして、女子は超空いている女子専用車両に乗り社長出勤並の遅れた時間に家を出て優雅な登校をしています。

主人公は平凡男子

出典:魔都精兵のスレイブ1巻より

主人公の高校三年生の和倉優希は、スポーツも学力もそこそこの平凡男子です。唯一の特技は器用なことで、掃除や友達のジャケットのボタンが取れかかっていると持参している裁縫道具で塗ってあげたりするなど家庭的男子です。ちなみに優希の友達は、「バクマン。」の服部さんにそっくりです。

優希の姉は6年前に魔都災害に巻き込まれ、行方不明となっています。魔都と繋がる門は政府の管理下に置かれ守られているのですが、突発的に門が現れ人々に被害を被ることがあります。これを魔都災害と呼んでいます。

平凡な日常を送っている優希の前に魔都災害が発生します。目の前には大量の醜鬼が。絶望的な状況に死を受け入れた優希の前に、魔防隊7番組組長・羽前京香(うぜん きょうか)が助けに来ます。

主と奴隷

魔都精兵のスレイブ1巻より

魔都精兵のスレイブ1巻より

京香の能力は、鎖で繋いだ生命体の力を引き出し奴隷として戦わせます。女子に触れたこともなかった優希でしたが、差し出されて京香の指を舐めて能力を受け入れることになります。奴隷化した優希は人間の姿の面影はなく鎖で繋がれた怪物になります。

力を得た優希は京香と共に戦い醜鬼を一掃します。戦いが終わると元の姿に戻った優希の目の前に京香が来てなぜかキスをします。京香の能力には代償があったのです。

能力と代償

魔都精兵のスレイブ1巻より

京香の能力である「無窮の鎖」(スレイブ)は、奴隷として戦わせる代償として主はご褒美をあげなければいけません。今までは、醜鬼らを奴隷とし代償として豚肉を与える程度で済んでいましたが、優希の代償は思春期まっただ中の「ぱふぱふ」でした。こうして、優希は京香の奴隷として生きていくのです…

「無窮の鎖」の能力を使うたびにご褒美をしなければならないのですが、能力を使った量に応じて変化します。雑魚敵くらいのレベルだと頭を撫でるくらいですが、大ボスくらいだとキスどころではなく、さらに上のパフパフが待っています。男子興奮のアイデアが詰まっています。

「ぱふぱふ」要素でいうと、京香と共に戦うことになり魔防隊の寮に住むことになるのですが、そこは完全な女子寮で、「To LOVEる-とらぶる-」みたいなラッキースケベの生活が待っています。戦闘描写がカッコよく、ゴリゴリのアクション漫画かと思いきや「ぱふぱふ」要素を入れてくるので、戦闘で疲れ切った優希と同じようにハラハラな展開を見た後に癒しの「ぱふぱふ」が訪れます。

個性豊かなキャラクターたち

魔都精兵のスレイブ2巻より

魔都精兵のスレイブ2巻より

他人の能力を学び持っている端末にセットするとその人の能力を使うことができる「青雲の志」(ラーニング)の能力を持つ東日万凛(あずま ひまり)は、姉とは因縁があり京香の能力を使って優希と共に戦うことになります。ラーニングは、ファイナルファンタジーVの青魔道士のアビリティみたいなものです。ちなみに、好きな食べ物はラーメンです。

千里眼の能力で周りの敵を察することができる小学生の大川村寧(おおかわむら ねい)は、優希が落ち込んでいるときに励ましたり、料理を手伝おうとしたり頑張り屋さんです。

体の大きさを自由自在に変えることができる能力「玉体革命」(パラダイムシフト)をもつ駿河珠々は、優希のことをたぶらかします。

六番組組長・出雲天花(いずも てんか)は、「五等分の花嫁」の中野一花にそっくりです。「それでも僕は君が好き」のサムスンにも似ています。

他にも個性豊かなキャラクターが登場し物語を盛り上げます。