【ネタバレ解説】祐介は”なずな”のことが好きだったのか?「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

こんにちは、つけものなすです。

今回は、ある意味公開当時に話題になったアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」について書きたいと思います。

 

ネタバレなし

作品概要

  • 総監督 新房昭之
  • 監督 武内宣之
  • 脚本 大根仁
  • 原作 岩井俊二
  • 製作 市川南、大田圭二、岩上敦宏、久保田光俊
  • 製作総指揮 川村元気、古澤佳寛
  • 出演者 広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子、花澤香菜、浅沼晋太郎、豊永利行、梶裕貴、三木眞一郎、櫻井孝宏、根谷美智子、飛田展男、宮本充、立木文彦
  • 音楽 神前暁
  • 編集 松原理恵
  • 制作会社 シャフト
  • 上映時間 90分

 

ネタバレあり

時代設定

原作小説では典道の住む町について「夏は県有数の海水浴場として賑わったこの町も、六年前の震災以降すっかり元気をなくしてしまった」と説明があります。震災が2011年に起きた東日本大震災だとすると時代設定は公開年と同じ2017年になります。

ドラマは90年代前半の設定になっています。

 

鷲掴み

典道たちが三浦先生の胸のサイズを当てようとしますが、原作小説やドラマでは、純一が三浦先生の胸を鷲掴みにしています。

 

プール

なずなの顔に止まっているトンボを典道が取る場面がありますが、ドラマではトンボではなく蟻です。原作小説では、トンボを取ることができなかった典道に対して「下手くそ」と言います。アニメでも下手くそが見たかったな。

典道、祐介、なずなの三人で競争をしますが、ドラマではなずなは競争に参加しません。なずなは競泳水着ではなく私服姿です。プールサイドに私服姿が良かったのに…。

 

蛭子さん

純一たちが花火職人のおじさんに打ち上げ花火は丸いか平べったいか聞きます。ドラマでは、おじさんはバス旅でお馴染みの蛭子さんが演じています。しかも、蛭子さんは花火職人と偽り適当なことを言っています。ただの酔っ払いのおじさんです。蛭子さんが出てくることを期待していました。

まさかこのおじさんが元の世界に戻すとは…。

 

友達の母親の再婚相手に殴られる中学生

典道となずなは電車に乗ってどこかへ行こうとしますが、なずなの母親と再婚相手の男は引き戻します。典道が助けようとしますが、男に殴られてしまいます。ちょっと、これはやりすぎな気が。友達の母親の再婚相手に殴られるって。原作小説だと、もつれ合いになり肘があたったとなっています。

 

ドラマでは描かれなかった”その先”

ドラマでは電車に乗らず母親も連れ戻しに来ず、バスに乗って帰ります。その後、学校のプールに行き、服を着たまま入って二人はお別れをします。

電車に乗った先はアニメオリジナルの物語となります。

 

なずなの父親

原作小説では、なずなの父親について詳しく説明があります。なずなの父親は東京の会社を辞めて茂下海岸でサーフショップを開きました。典道の父親も高校時代はサーファーで、なずなの父親とサーフィン仲間でした。死因については、初心者のサーファーが沖で流され、助けようとしたが一緒に溺れてしまいました。

 

なぜ”観月ありさ”なのか

祐介たちが好きな人を叫ぶシーンがあります。祐介と純一はなずな、和弘は三浦先生、稔は観月ありさと叫びます。

ドラマでは、祐介はなずな、純一は三浦先生、和弘はセーラームーン、稔は観月ありさと叫びます。

時代によって誰に変わるか期待していましたが、まさか観月ありさそのままとは思いませんでした。公式パンフレットによると、セーラームーンに置き換わるアニメキャラクターを出す案があったそうですが、メタすぎるのでやめたそうです。脚本の段階では「化物語」の”戦場ヶ原ひたぎ”だったとか

 

もしも玉

なずなは海辺で光る球を見つけます。その光る玉に「もしもあの時…」と願いを込めて投げると「あの時」にタイムスリップすることができます。海辺にいるなずなの場所は、父親の身体が打ち上げられた場所です。「もしも玉」は父親の形見のようなものでした。

光る球の名前についてアニメでは特に名称がないのですが、原作小説や公式パンフレットには「もしも玉」と名付けられています。ドラマ版には「もしも玉」は存在せず、典道が願うと「あの時」に戻れる仕組みになっています。「もしも玉」は岩井俊二監督のアイデアで、ドラマ版の放送後、なぜ戻ったのか分からないという声が多々あり「もしも玉」を作ったそうです。

 

祐介は”なずな”のことが好きだったのか?

アニメだと祐介はなずなのことが好きなのかよく分かりません。祐介のなずなへの思いをまとめてみました。

  • 典道に告白したいと相談する
  • プールになずながいるとトイレに行く
  • 花火大会に誘われた時は照れている(顔が赤い)
  • なずなからの誘いを断っといてと典道にお願いする
  • 典道となずなが自転車で逃げ出しているのを見ると怒って近くのポールを蹴る
  • なずなのことが好きだと叫んでいる

原作小説には「祐介はなずなの隠し撮りした写真を集めていて、毎晩それを見ないと眠れない」という説明があります。なずなに対しての思いがかなりヤバいです。

プールでなずなを見かけると突然トイレに行きます。原作小説には、祐介は「目の前で想定外のことが起こると便意を催す」と説明があります。祐介はクールで強気な感じに見えますが、女性に対しては小心者です。

50m競争に勝った祐介は、なずなから花火大会に誘われます。隠し撮りするくらい好きなはずなのですが、典道に断っといてとお願いします。その後、典道となずなが自転車で逃げ出しているのを目撃すると怒って近くのポールを蹴ります。祐介は小心者のため、なずなとデートする自信がなかったのでしょう。なずなに嫌われたらどうしようとか色々考えていたと思います。自分よりも小心者に見える典道に悔しくなり怒りが込み上げポールを蹴ったと思います。

ちなみに、なずなは祐介のことをどう思っているかというと、典道と電車に乗っている時にハッキリと「安曇(祐介)くんとは嫌!」と言っています。祐介は完全に振られます。