酒は百薬の長ではない?「名医が教える飲酒の科学」

こんにちは、つけものなすです。

今回は、「名医が教える飲酒の科学」について感想を書きたいと思います。

 

アルコール分解

  • アルコールはいや小腸で吸収され、肝臓で分解される
  • アルコールの分解能力には個人差があり、体調によっても異なる
  • 胃で5%、小腸で95%が吸収される
  • 日本人は欧米人に比べてアルコールの分解能力が低い

酒の強さ

  • 酒の強さはアセトアルデヒドの分解能力によって決まる
  • アルコールが代謝→アセトアルデヒド(有害)→酢酸(無害)
  • アルコールを飲み続けると分解時に使うMEOS(ミクロゾーム・エタノール酸化系)の働きが強くなり、量が多く飲めるようになる
  • 分解されないアルコールは体中に巡り脳にまで影響を与える
  • 血中アルコール濃度を急激にあげないようにするため、空腹で飲まないで、油分を含む食べ物を食べるよ良い(胃に食べ物があるアルコールが胃にとどまるため)

二日酔い

  • 詳しいメカニズムは分かっていない
  • 酒を飲むと体が赤くなりやすい人は二日酔いになりやすい
  • 酒の種類によっても変わる
  • 色のついたお酒は二日酔いになりやすい(例:ウィスキー、赤ワインなど)
  • 二日酔いになったときは、水分補給と糖の摂取が大事(オレンジジュースがおすすめ)

お酒の適量・飲み方

  • 厚生労働省は2000年に1日平均純アルコールで約20g程度と定めている
  • これはビール500ml、日本酒1合、ワインだとグラス2~3杯
  • 女性の場合はアルコールの影響を受けやすいため、もう少し少ない
  • 適度の飲酒は血管に良い効果をもたらしてくれる(心疾患や脳梗塞など)が、結果的に飲酒をしないほうが病気のリスクは下がる
  • お酒を飲む前にコンビニなどで買えるウコンには、アセトアルデヒドの血中濃度の上昇を抑えられるとも言われているが、肝機能に悪影響を及ぼす恐れもあるため、飲みすぎには注意する
  • 食前酒を飲むことで食欲が進み胃や腸が活発になり、下痢になるのを防ぐことができる

お酒が引き起こす病気

  • 脂肪肝→肝臓の細胞の30%以上に脂肪が蓄積している(酒を多く飲むと中性脂肪がたまりやすい)
  • 尿酸値→尿酸値が高いと引き起こす(7.0mg/dLまでが基準値内でそれを超えると高尿酸血症)
  • 尿酸値はプリン体に気を付ける必要があるが、食べ物から摂取するプリン体は約2~3割(他は体内でつくられる)
  • アルコール自体に尿酸値を上げる効果があるとも言われている
  • アルコールを大量に飲むと消化機能が低下し下痢になる
  • アルコールそのものに発がん性があるため、少量のアルコールでも健康に影響がある
  • アルコールによって食道と胃の境目の筋肉である下部食道括約筋の機能が低下し、逆流性胃腸炎を発症しやすくなる

お酒と年齢

  • 年齢が上がるとお酒に弱くなる
  • 肝臓の機能が低下してアルコールを分解する速度が遅くなる
  • 体内の水分量が低下することで血中アルコール濃度が高くなりやすい

アルコール依存

  • 日本にはアルコール依存症の人が300万人いる(予備軍は900万人)
  • セルフチェックとしてWHOのスクリーニングテストとしてAUDIT (Alcohol Use Disorders Identification Test)がある(参考:https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/audit.html

お酒と筋トレ

  • 筋トレ後にアルコールを摂取すると筋肉の合成に悪影響を及ぼす
  • タンパク質の合成を活性化するmTOR作用が抑制される(酒により3割抑制されるとのデータもある)
  • 十分な時間を空け少量のアルコールであれば問題ない

お酒とダイエット

  • お酒の含まれるエタノールはエネルギー源なので、エンプティカロリーではない
  • ビール一缶、日本酒一合はおにぎり一つくらいのカロリーがある
  • 糖質0のお酒はカロリーは少ないが、人工甘味料によってインスリンが分泌され食べ過ぎてしまう

ダイエットにオススメのおつまみ

  • 生キャベツ よく噛むので満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止になる
  • 酢の物
  • きのこ料理 食物繊維が豊富で胃や腸に長くとどまる
  • 枝豆 ビタミンB1、食物繊維、タンパク質が豊富
  • 甘栗 ビタミンやミネラルが豊富でナッツよりも低カロリー